WORK 72

大屋根のある3階建て住宅

将来を見越してつくる「子供部屋」は、それが必要な時期になるまで、物置やプレイルームとして漠然と使用されがちです。 こちらのお住まいは特定の期間中「デッドスペース」になってしまう空間を、見晴らしの良いサブリビングとして有意義に活用。 いずれは壁を設けて独立した子供部屋とする予定です。 3階は床の一部を敢えて吹抜けにすることで、床面積以上の広さを感じる空間に。キッチンとの距離も近く、利便性の高い間取りとなっています。

建築データ

  • 構造

    SE構法
  • 所在地

    東京都世田谷区
  • 築年数

    新築
  • 階数

    3階建て
  • 延床面積

    97.14㎡(29.39坪)
  • 世帯数

    単世帯
  • 性能

3階建ての住まい

外観 Facade

黒の塗り壁がシックな外観。最大限のボリュームを確保するため、建物形状は斜線制限をほぼトレースしている。

レッドシダーが美しいエントランスとアプローチ

玄関・土間 Entrance and doma

シンプルな形状のボリュームを削った、木目が美しいアプローチ。黒の塗り壁とレッドシダーという、質感も色彩も異なる素材を組み合わせたデザイン。

ミラーを使って広く見せる玄関

玄関・土間 Entrance and doma

玄関収納のミラー、大きな開口部によって窮屈感はない。

モダンなトイレ

トイレ Water closet

トイレは住まいの印象に合わせ、モダンなデザインを選択。

アクセントウォールとニッチ

廊下・ホール Hall

エントランスの突き当りにはニッチを設けた。1階には水回りをまとめ、LDKは眺望の良い2階に配置している。

陽光を導くスケルトン階段

階段 Stairs

光を導くスケルトン階段を採用。空間の広さを感じることを優先させ、大きな吹き抜けとした。

リビング Living

多層的なLDK。キッチンからは2階のリビング、3階のサブリビングを同時に見渡すことができる。

板張りの大屋根とシーリングファン

天井 Ceiling

内装の大きな部分を占める大屋根の形状や、板張りにすることは最初の計画時からのご提案だった。

見晴らしの良い3階サブリビング

リビング Living

非常に見晴らしの良い3階サブリビング。

セカンドリビングからダイニングキッチンを見下ろす

キッチン Kitchen

お施主様のご希望で、キッチンとダイニングスペースは平行に配置した。

キッチン Kitchen

キッチン本体は機能性を優先してホーロー製に。

天井・床と質感を揃えたキッチン背面収納

収納 Storage space

勾配天井、床の木質感と合わせたキッチン背面収納。

段差を設けたリビング

リビング Living

リビングから見るとダイニングキッチンは一段高い場所にあり、そのぶん3階のサブリビングとの距離が近くなる。

段差がベンチ代わりにもなるスキップフロア

ダイニング Dining

スキップフロアはベンチの代わりにもなる。将来的に壁を設けることで個室への転用も可能。

バルコニーへ通じる扉

ベランダ・バルコニー Veranda and balcony

バルコニーの軒は深く、雨が吹き込みにくい。テーブルや椅子を設置して庭の代わりに使うこともできる。

木目があざやな軒天

ベランダ・バルコニー Veranda and balcony

バルコニーの軒天は黒い外壁に映える鮮やかな木目が特徴的。路上から見上げると自然と目に入る、外観上のアクセント。

  • 設計

    宮重 達也

  • 大工

    清水 拓弥