国内林業の活性化と都市の木造化を実現する新技術
戦後日本は建築物の耐火化を進める上で、木造であることを避ける道を選びました。その結果、現在多くの建築物は人工物に覆われ、暮らしの中で「木」を感じる機会は減少しています。
「S+Wハイブリッド耐震パネル」の開発は、耐火建築物でも木のあらわしを実現できないかという視点からスタートしました。 同時に、新構法が普及するためには容易性 ―― 施工のしやすさ、工期の短さといったメリット ―― や耐震性が必要不可欠であり、これら付帯条件もまた同時に検討を重ねる必要がありました。 様々な構造、構法、材料を検討した結果、行き着いたのが「鋼」と「木」が、特長を生かしつつ相互に補完しあう「ハイブリッド耐震パネル」です。
その特徴は、「木のあらわしが可能」「国内の間伐材を大量消費」「容易性を追求した耐火・耐震材」の3点。都市部に再び"木"を甦らせ、低炭素社会を実現し、同時に国内林業を活性化させる、次世代の木構造です。