長く住み継ぐ住まいのかたち
近代の日本建築は効率化と省コストを命題とし、スクラップ&ビルトの方向に進んできました。
しかし本来の日本建築は、材を補修することで100年以上の年月を住み継ぎ、建物を解体した後も優れた材を次世代へ残すことができる優れた建築方法です。
そのために必要なのは、木の性質を熟知し材を活かすことのできる設計士と、先達が築き上げた技術を受け継ぐ職人たち。
優れた日本の建築を後世に伝えるためには、深い知識を伴う設計力と職人の技術力が必要であるということに、この「大町の家」を通じて気づいていただけることを希っています。