ーHEISEI DAIKU MIND × SDGsー
2020年3月に竣工した本社新社屋にて、4月から新しい「働き方」が始まりました。
以前の社屋では部署ごとに部屋が分かれていて、互いに顔を合わせる機会のない社員も多くいました。新社屋では文字通り、部署間に「壁」がない状態となっており、これまで以上に社内のコミュニケーションを生み出すようなレイアウトになっています。
社員間の連携をさらに深め、より「HEISEI DAIKU MIND」を強く体現できるように、社員一同努めてまいります。
コンクリート造の建物躯体は、桟木と呼ばれる角材に合板を打ち付けて型枠を作り、その中に生コンクリートを流し込むことで作り上げられます。これまで、その型枠の材料は、何度か繰り返し使用した後には廃材として処分せざるを得ない状況でした。
今回、この桟木の廃材を木材として再活用。大量の使用済みの桟木を板状に繋ぎ合せ、表面を削って塗装することで、テーブルやベンチの天板としてよみがえらせ、コンクリート製の脚と組み合わせたオリジナルデザインの家具を作り上げました。 木の表面に見える黒い点は繰り返し打ち込まれた釘の痕であり、桟木として幾度となく現場で活躍した証でもあります。
コンクリートを扱う職人だからこその問題提起と、その解決策の提案も、平成建設ならではと言えます。
地域社会の一員として、平成建設静岡支店は地域に根ざした様々な活動を実施。静岡市が呼び掛けている防犯ボランティアである「しずおか防犯パトロール」に参加し、腕章をつけて地域清掃を行ったり、ペットボトルキャップや使用済みの切手を集めて回収団体にお渡ししたりと、チームワークを発揮しながら各種の活動に積極的に取り組んでいます。
また2020年4月には、新型コロナウイルス感染症拡大によるマスク需給のひっ迫を受け、静岡市内の企業等が発足した「静岡OneTeam 支え合いマスクプロジェクト」に支店を挙げて参加。社員の家庭での空き時間を利用して布マスクを製作し、社会福祉協議会にお渡しする活動を行いました。
その他にも、静岡支店内での月々の電気使用量を社員に「見える化」することで社員の節電意識を向上させ、実際に電気代の節減効果を生む事にも成功。
社員から出た様々なアイデアが他の社員の意識向上にも繋がり、支店全体で良い効果を生み出していくことは、SDGs推進に向けての大きな一歩であるといえます。
住宅の見学会開催をご案内するダイレクトメールにおいて、案内内容を紙1枚の両面印刷に収めることで、封入用の封筒やビニール袋の使用を廃止。 紙資源の消費節減やプラスチックごみの削減による環境保全に繋がるほか、発送側の封入作業や、受け取る側の開封作業の手間を減らすことにも繋がります。
2020年時点ではまだ一部のダイレクトメールでの実施ですが、今後も環境保全に繋がる取り組みを推進していきます。
「クリーンウッド法」(正式名称:「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律」)は2017年5月に施行された法律で、木材を扱う事業者等に対し、日本や原産国の法令に適合して伐採された樹木を材料とした木材の使用に努めるように規定しています。
勿論、当社でも合法的に伐採された木材の使用を継続的に行っておりますが、この度、その管理体制を今まで以上に整備し、同法に基づく「第二種木材関連事業者」として登録が行われました。
適切に管理・伐採された木材を使用し続けることで、天然資源の持続的な管理や、自然生態系の保全にも間接的に寄与することが期待できます。
沼津市内にある中学校からご依頼を受け、SDGsのことを学習中の3年生の生徒さん達に、当社のSDGsへの取り組みについての特別授業を行いました。また、その後には社内をご案内し、本社新社屋や職人が製作したコンクリート家具など、幾つかの取り組み事例を実際にご覧いただきました。
当社に来るまでは「SDGsはどこかの国際機関が何かやっているイメージ」という生徒さんもいたそうですが、「身近な企業でも、個人の日常生活の中でも、SDGsに繋がることがある」という認識をもっていただくことができました。
SDGsについての理解を広く共有することもまた、SDGs推進に繋がる一歩といえます。