ご夫婦が地域と繋がるきっかけを家の中に
団塊の世代のご夫婦が、引退後の終の棲家として建てられたのが「ほとりの家」です。
超高齢化社会を迎えるにあたり、ご夫婦が求めたのは人や地域と繋がる生活。
普段、ご夫婦がLDKとして使用するスペースを地域に開放するこのお住まいでは、自宅内で新たなコミュニティが形成され、ご夫婦のみならず訪れた人同士も繋がることができます。
団塊の世代のご夫婦が、引退後の終の棲家として建てられたのが「ほとりの家」です。
超高齢化社会を迎えるにあたり、ご夫婦が求めたのは人や地域と繋がる生活。
普段、ご夫婦がLDKとして使用するスペースを地域に開放するこのお住まいでは、自宅内で新たなコミュニティが形成され、ご夫婦のみならず訪れた人同士も繋がることができます。
多くの社会人は、退職を契機に様々な繋がりが薄れていきます。
そして社会から孤立した状態が長く続くと、次第と生きがいを喪失したり、生活に対する不安感が生まれます。
内閣府の調査によれば、近所付き合いがほとんどない人、困ったときに頼れる人がいない人は、生きがいを感じていない割合が高くなっています。(右下図参照)
これから更に高齢化が進む社会において、社会や他人と繋がりを持ちたいと感じる高齢者の問題は非常に重要になることでしょう。
家を地域に開放することによる新たなコミュニティの形成は、ひとつの解決策となるかもしれません。
住まいを開放しても、人が集まらなければ意味がありません。
そこで、清流のほとりという立地を生かし、周囲の視線を気にしなくて済む川側を地域の住民の方に開放。
対するエントランス方向は敢えて開口部の少ない閉鎖的なデザインとし、閉から開へ、視覚的なサプライズを狙っています。
湾曲した梁は軒下まで延び、さりげなく視線を大きな開口部へと誘導。自然と人が集まる、開放的で気持ちの良い空間となりました。