町と住宅をつなげる
敷地の高低差を利用して丘状の地盤を設計しました。 敷地境界を塀で囲わずに緩やかに繋げたことで、住宅内から眺める空はどこまでも続き、道往く人々は丘の豊かな緑を享受できるようになりました。 こうして、一般的には公共性の希薄な住宅に、町との良好な関係性を生み出しています。
敷地の高低差を利用して丘状の地盤を設計しました。 敷地境界を塀で囲わずに緩やかに繋げたことで、住宅内から眺める空はどこまでも続き、道往く人々は丘の豊かな緑を享受できるようになりました。 こうして、一般的には公共性の希薄な住宅に、町との良好な関係性を生み出しています。
(設計:OKDO / 写真:阿野 太一)
仕上材、ディテール、照明、植栽、アート等、内外部空間をつなげる工夫を随所に散りばめ、屋内と屋外の境界を曖昧にしました。 空調システムに頼らなくても快適に生活できるように各空間の気候環境を検証し、「外部のように開放的な内部空間」や「内部のように落ち着く外部空間」を作り上げています。
例えば、「窓が、隣接する水道タンクをアートのように縁取る。」「丘が、活気ある道の音を和らげて取り込む。」「丘に登ると、山の麓に広がる町並みを一望できる。」というように、 この建築を通して町を体感すると、魅力が増幅します。これから長い年月をかけて木々が育まれ、丘が小さな森となり、建築が徐々に成熟していきます。 そして公園のように拠り所として愛されながら、町の魅力や歴史を未来へと受け継いでいくでしょう。