優れた素材を未来へとつなぐ、再生と循環する住まい。
少しずつ変化してきているものの、建築業界はいまだスクラップ&ビルドの世界を抜け切っていません。
この新築住宅は、「再生・循環」「優れた素材を後世に残す」をキーワードに、建物を器(うつわ)としてとらえ、建具・ランプ・しつらえ・家具といった古材の再活用を前提に、建物全体をデザインしています。
「新築住宅における古材の利用」に於いて、古民家再生とは異なるアプローチにより、単純に古い材料を再利用するのではなく、素材を魅せる、風合いを楽しむことを考え、構造ではなく意匠として材を取り入れました。
構造や間取りなどの制限に縛られず、古材を素材として利用するこのプロジェクトは、優れた素材の継承を容易にし、その価値をさらに高めることができます。