WORK 40
1階は居心地の良いナチュラルテイストにまとめ、2階にはこだわりポイントを随所に取り入れた、玄関・キッチン共有型の二世帯住宅です。 一見するとモダンな外観ながら、内部には住まいのテーマである「昭和レトロ」が散りばめられています。 家造りに対する明確なビジョンをお持ちだったお施主様から様々な意見やインスピレーションをいただき、設計士の提案とお施主様の提案がお互いを補完しながら、理想の家造りを進めることができました。
白い塗り壁と軒のない屋根がシンプルモダンな外観。建物全面の駐車場は土間を打っているが、割れ防止のために分断する必要があり、設計士とお施主様が協働してデザインした。
軒天にはレッドシダーを貼ってアクセントとしている。玄関扉は内部引き込みの引き戸を採用。
二世帯共用の4畳ほどの広さがある大きな玄関には、自転車やゴルフバックを置くこともできる。突き当りには1畳ほどのウォークインシューズクローゼットを設けた。
天井、壁面には木目が荒々しい印象のラワン材を採用。壁面は一枚板ではなく敢えて細く目地を出し、昭和感を演出している。
ご家族が揃って団らんするメインリビングは、通風、採光ともに居心地の良さを追求。床には優しい色調のカバの無垢材を使用し、穏やかで寛げる空間としている。
キッチンはリビングとは別に、独立した空間にしたかったという奥様。 オーダーキッチン、タイルを貼った壁、マリンライトの照明など、こだわり満載の空間。
フリーハンドイマイ製のキッチンは、一体成型で継ぎ目のないステンレス天板、4つ口のコンロ、シンク曲面のアールなど、ひとつひとつ丁寧にオーダー。キッチンはパントリー・勝手口と繋がっており、家事動線も使いやすさを考慮している。
2階の子世帯リビングは、木製ブラインド、ラワン材の天井、色の濃い床など、お施主様の好きなもの、好きなテイストをより積極的に空間に取り入れている。
美しいヘリンボーン貼りの床は大工が一枚一枚丁寧に並べて施工した。
2階の中心にある子世帯リビングにはドアが5つある。ユニークな配置。
リビングと家事室を繋ぐ小窓。遊び心で取り入れたインテリア。
リビングに隣接する家事室は4畳の広さがあり、ウォークインクローゼットも兼ねている。
また、デスクの背面の開口部はバルコニーに繋がっているため、干す、畳む、しまうという洗濯動線が大幅に短縮した。
家事室のデスクから扉方向を見る。
家事室は、奥様が選ばれた可愛らしい壁紙と照明、アンティークのライティングデスクで構成される、好きなものに囲まれた空間。
お施主様が自ら塗装された、ポーターズペイントのアクセントウォール。塗り壁独特のムラの一つ一つに思い出が宿る。
直に座れる畳とベッドを置ける板の間を組み合わせた和室。白い天井や壁に淡い薄緑と黄土色に貼り分けた畳が優しく調和する、明るく快適な空間。
キッチンと同じ50mm角の白タイルが濃い目地に映える洗面台。洗面台と収納棚はオリジナルの造作家具。ガラス引き戸を用いた壁面収納は、テーマである「昭和レトロ感」を採り入れている。
奥村 賢史 石川 美央
古舘 裕史
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