WORK 152
皮膚科と内科を併設し、一般の来患とは動線を分けた「感染用外来」を設けたクリニックです。複数の診療科目に対応するため、処置室も複数設けて用途別に使い分けています。クリニック名になった「エイル」は、北欧神話における医療の女神の名前。その名に相応しい洗練された印象と、地域に根差す親しみやすさをデザインに取り入れました。
太陽光発電と蓄電池、電気自動車を導入し、環境に配慮しつつ緊急時にも対応できるよう計画されたクリニック。外観は太陽光発電システムが目立たないよう配慮している。交通量が多い丁字路に面しているため、看板は3方向からの視認性を意識したデザイン・サイズのものを設置した。
明るい印象の受付。大理石調のアクセントやタイルを貼った壁、カウンターの滑らかな曲線など、お施主様のご希望を取り入れながら、クリニック内の空気が和らぐように纏められている。
受付と待合の間には引き戸を設け、利便性を向上させた。ソファの白・青・黄緑という爽やかな配色は、お施主様が選ばれた。
診療科目が皮膚科と内科であるため、検査室と処置室には様々な器具が入る。特に皮膚科ではレーザー治療によって臭いが発生することがあるため、換気を考慮しながら設計を行った。
用途に合わせて複数の処置室を設けた。こちらの処置室は、検査後の回復室も兼ねている。
一般外来と動線を完全に分けた、感染用診療室。受付を通らず直接外から出入りできる、前室にはドクター用の防護室を設ける、他の患者さんと共用しない独立した手洗いを設けるなど、感染対策を重視。受付や会計処理は左手の小窓を通じて行うことができる。
感染専門外来の入り口は建物の側面に設けている。感染外来の患者さんが間違えて正面の入り口から入らないよう、サインの位置は最後まで検討を重ねた。また初期の段階から、感染外来用の駐車スペースを配置計画に組み込んでいる。
平成建設
木工事:飯塚 千秋 RC:関口 貴裕
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