WORK 138
計画地は庭側から前面道路側に向かって傾斜しており、地盤は固い溶岩石。 掘削にはコストがかかることから、傾斜した地勢ありきの建築計画となりました。 建物は庭側に、ガレージは前面道路側に高さを合わせることで約1.5mの段差が発生。 この段差をスキップフロアとして活用し、2階建て4層のレイアウトとしています。 内装はお施主様がお好きな古民家風のテイストで纏め、インテリアの中心となる箪笥や建具はお施主様と設計士が一緒に選んだアンティーク品です。
アースカラーで構成した和モダンな外観。櫛引仕上げにも見える外壁はALCボード、目隠しは人工強化竹垣を採用し、和の雰囲気と手入れのしやすさを両立した。
住宅の基礎は庭側に高さを合わせているため、前面道路よりも約1.5mほど高い位置になる。 アプローチを利用して段差を解消する階段を設け、手摺りを設置した。
前面道路と高さを合わせたビルトインガレージは、母屋から見ると半階低くなっている。
ビルトインガレージ内にはご家族用の出入口を設けた。雨天時でも濡れずに乗車・下車ができるので非常に便利。 母屋の1階とガレージの間には約1.5mの段差があるため、短い階段で繋がっている。
玄関土間・リビング土間共に那智石を種石に用いた洗い出し仕上げとした。 リビングの建具には、光を通しつつ程よく視線を遮るアンティークの格子戸を採用。明るく開放的な玄関を演出している。
お施主様が買い求められた古民家風のインテリアに合わせて框や柱を塗装し、濃茶の畳を市松柄に配置したリビング。大正時代や昭和初期のレトロな雰囲気が漂う空間。
土間から玄関を見る。明治・大正時代のアンティーク建具は現代のものとは規格が異なるため、新築住宅に設置する場合は手直しが必要になる。
お施主様のご希望により、リビングの一部に土間を設けた。TVボードはスペースに合わせて設計士がデザインしたオリジナルの造作家具。
リビングの一角に設けた仏間は、壁ではなく障子で仕切ることで圧迫感のない空間とした。 この障子は既存住宅のものを活用している。
リビング土間の突き当りには鹿威し(ししおどし)を設置することになり、石屋を回って形の良い石を探した。 屋内でありながら屋外の風情が漂う、まさに自由設計ならではの「遊びの空間」。
ダイニングはアンティークの水屋箪笥がぴったりと収まるよう間取りを調整。箪笥に合わせて左右の壁をふかし、収納空間を設けた。 お施主様に設計士が同行し、アンティークショップで選んだ一品。
ダイニングの床にはアンティーク風に加工された無垢のクリ材を使用し、レトロモダンな雰囲気に。 格子戸はキッチンに繋がっている。
アンティークテイストのリビング・ダイニングに対し、キッチンは使い勝手を重視。 天窓から明るい光が降り注ぐ。
庭を眺めながらゆっくりと寛げるバスルーム。
角谷 良一
佐藤 祐輝
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