WORK 132
都心に建つ、住まいの1階部分を「認可外保育+こども食堂」として地域に開いた住宅。 建物を印象づける木の大屋根が内外を緩やかに繋ぎ、住まいの空間と共存しながらも、こども達が安全にのびのびと過ごせる居場所をつくりあげています。
Photo by 傍島利浩
外観夕景。高度斜線を手掛かりに生まれた、建物を印象付ける急勾配(12.5寸)の切妻屋根による外観は、どこか積み木遊びから生まれたような明快さを持ち、こども達からも認知されやすいアイコンとしての役割も果たしている。
外観昼景。 建築と土木工事を一体化し、隣地との間に設けた擁壁が大屋根を支えるデザインとしている。
1階部分を認可外保育として地域に開いた住宅。「ぶどうの木」という名称に合わせ、花壇には葡萄を植樹した。
建物ボリュームを北側に寄せ、敷地の半分を屋外として扱うことで、奥行きのある外部空間を地域との接点として位置付けた。
光が溢れる夜景。敷地には高低差があり、階段を上った先が1階に相当する。写真左手の窓はそれぞれ、地下の明り取り、1階の調理室、2階住居の開口部となっている。 調理室からは保護者の送迎も確認できる。
建物中央に位置する玄関ボリュームを南側に押し出すことで外部空間は緩やかに分断され、前方は保護者やこども達が送迎時に留まれる半屋外広場として道路からも自然と誘引される配置計画とした。 後方は防犯性も考慮し、保育室から自由に出入りできる安全な屋外園庭として機能している。
こども達を受け入れる1階保育室。
庭にはウッドデッキと砂場を設けた。
建物の中央に階段を製作。
「換気」が今後益々重要視される中、園庭への出入りなど頻繁な窓の開閉が想定されたため、階段をパンチングメタルで製作することで重力換気を促すパッシブデザインとした。
地下から上階を見上げる。3層ボリュームからなる階段の最上部には天窓を設け、採光を地階まで届けてくれる光のヴォイドの役割を果たす。
和知 祐樹
安藤 啓悟 三浦 大毅
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