縁側を設けた古民家風の平屋 | 施工事例 | 平成建設

WORK 128

縁側を設けた古民家風の平屋

古民家やアンティーク家具がお好きなお施主様が選ばれたのは、平屋のお住まいでした。 階段を上り下りしなくて良いので楽、ワンフロアに全て揃っているので生活しやすい、そしてお子様がどこにいるのか把握しやすい等々、若いご夫婦にとっても平屋のメリットは数多くあります。 アンティークショップで見つけた4枚セットの引き戸をデザインの中心に据え、新築住宅ならではの機能性と懐かしさを感じるレトロなデザインを組み合わせたお住まいです。

建築データ

  • 構造

    木造
  • 所在地

    静岡県田方郡函南町
  • 築年数

    新築
  • 階数

    平屋
  • 延床面積

    106.00㎡(32.07坪)
  • 世帯数

    単世帯
  • 性能

    ZEH 太陽光発電 長期優良住宅
和モダンな平屋外観

外観 Facade

屋根に太陽光発電システムを搭載したZEH住宅。 和風の外観だが、開口部を小さく取る、屋根にステンレス鋼板を使用するなど、モダンなデザインや素材感を取り入れた。

三和土土間のある玄関

玄関・土間 Entrance and doma

三和土仕上げの玄関土間。玄関先に雨に濡れないスペースが欲しい、前面道路から直接住まいの内部が見えないようにしたいというご要望があり、このような配置となった。

唐松を塗装した下見板張り

外観 Facade

和テイスト溢れる塗壁と唐松を塗装した下見板張り。雨や水撥ねが塗り壁につくのを防ぐため、和風住宅には欠かせない要素。

アンティークの近江水屋箪笥を靴箱にリメイク

玄関・土間 Entrance and doma

玄関ホールから二つの動線が伸びており、正面の引き戸はリビングへと繋がっている。 リビングには目隠しルーバー付きの壁を設置し、程よく視線を遮ってLDKが丸見えにならないよう工夫した。 下駄箱は住まいの雰囲気に合わせ、アンティークの近江水屋箪笥をリメイクしたもの。

玄関脇に設けた和室

玄関・土間 Entrance and doma

玄関脇の動線は和室へと繋がっている。

床の間を設けた6帖の和室

和室 Japanese style room

客間にもなる6畳の和室。床板には欅の一枚板、床柱は日光杉を用いた。

和室の天井

和室 Japanese style room

和室の天井は杉板目に竹入の竿縁を用いており、上品なアクセントになっている。

和室から伸びる縁側

廊下・ホール Hall

和室に出入口を2つ設けたことで、庭から縁側を通って和室へ続く動線、LDKから縁側を通って和室へ繋がる動線が生まれ、使い勝手が非常に良くなった。

内縁

廊下・ホール Hall

4枚の引き戸を閉じると、古民家風の縁側が現れる。

杉の圧密フローリング

廊下・ホール Hall

縁側とLDKの床には杉の圧密フローリングを用いた。高熱でプレスすることでアンティーク材のような独特の味わいが生まれ、板の強度もアップする。

LDKと一体化する縁側

廊下・ホール Hall

建具を開放することで縁側はLDKの拡張空間となる。昼間は建具を開放しており、お子様が縁側と庭を行き来して遊んでいるそう。

通風を確保するキッチンの天窓

ダイニング Dining

和風の照明を設置したダイニングスペース。縁側に設置した建具と掃き出し窓を開くと、庭から吹き込んだ風がキッチンの天窓へ抜ける。

和モダンなリビング

リビング Living

構造上必要な柱を活用し、洗面所を隠す目隠し壁を設けた。壁の上半分は格子を採用し、風と視線が抜けるようにデザイン。壁の下半分は使い勝手を考え、塗り壁とした。 壁を設けることでソファやテーブルを配置しやすくなり、大空間LDKを有効に活用することができる。

アンティークの4枚引き戸

アンティーク Antique

アンティークショップで見つけた4枚組の引き分け戸。家づくりにおいて、デザインの中心となった逸品。

引き戸を開いて縁側と一体化するLDK

リビング Living

建具を開放すると縁側とLDKが一つに繋がり、大空間が生まれる。昼間は建具を開放して広々と使い、夜は建具を閉じてご家族の時間を楽しまれている。

竹を壁に用いた和風トイレ

トイレ Water closet

和風の佇まいに合わせて、トイレの床には畳風の長尺シートを使用し、腰壁には竹を用いた。自由設計ならではの、遊び心溢れる空間となった。

  • 設計

    善田 健二

  • 大工

    福田 一生