WORK 90
ビルの診療所を退去し、新築・移転された内科クリニックの施工例です。 通院中の患者さんが不便にならないよう、現在の開業地の近くに移転したいというご要望に応え、複数の地主様と交渉し、駐車スペースを含む十分な広さの土地を確保しました。
敷地形状から建物がL字型になることは必須だったため、最効率化を求め、多角形ではなく半円形のレイアウトをご提案。
以前は駐車場の確保が難しく、クリニックとは離れた場所に駐車場を配置していたが、移転後は敷地内と敷地対面に十分なスペースを確保することができ、患者さんも通院しやすくなった。
クリニックのデザインにおいて、外構の植栽は重要。ドクターはグリーンがお好きな方だったので、打ち合わせを重ねるにつれ当初の予定よりも植栽が増えていった。
クリニック正面の大きな切り文字は計画を進めるうちに追加になった部分。 下部から照らし出すようにスポットライトを配置したことで、浮遊感のある外観デザインに。
入りやすく圧迫感を感じさせないエントランスは段差や壁が障害にならないように設計。スロープは極めて緩やかなものとなった。
半円を描く広々とした待合室。人の流れを考慮し、受付カウンターも曲線で構成。
間接照明が柔らかい印象を生みだすカウンター。
床には温かみを感じる木調の塩ビタイルを採用。 内科という診療科目上、床が汚れる可能性が高いため、掃除のしやすい素材を選択。
待合は一人ずつ独立したスペースとした。患者さんに待ち時間を快適に過ごしていただけるよう、足元には専用のコンセントも配置。
待合室のライトアップは色を組み合わせて無限に調光可能。広々とした空間はただの待合スペースではなく、いずれは予防医療に関する勉強会やイベントを開催する予定。
バリアフリートイレ。トイレの存在感を隠すために壁を設けており、奥に進めばすぐにわかるが、入り口からは見えない設定。
内科は尿を検査することが多いため、トイレには直接尿を提出できる検尿ボックスを設けた。一つのボックスで男性用トイレ、女性用トイレ、検査スペースの三方向からアクセスできるよう、配置を工夫ている。
受付、診察室、処置室は一つの通路で繋がっている。動線を一列に並べることで、ドクターや看護師が素早く行き来しやすい配置とした。
通路には天井まで収納棚を設け、必要なものをすぐに取り出せるようにしている。
壁面を最大限活用した処置室。突き当りに設けた処置室の周りにはレントゲン室や点滴室など、必要な空間をまとめて配置。
角谷 良一
植田 哲平
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