WORK 87

ハートデンタルクリニック

事業拡張に伴い、ビルの診療所を出てデンタルクリニックを新築、移転されました。車での通院が多い土地柄、駐車場の数にはこだわられたそうです。 外観は黒をベースカラーとして高級感を感じさせながらも、建物に設けた凹凸や大開口、木材の素材感によって浮遊感のある軽やかなデザインに。 また、「予防歯科は明るいデザイン、審美歯科は落ち着いたデザイン」というご要望に合わせ、7部屋設けた診療室全て、レイアウトやインテリアを変えています。

建築データ

  • 構造

    SE構法
  • 所在地

    静岡県田方郡函南町
  • 築年数

    新築
  • 階数

    2階建て
  • 延床面積

  • 世帯数

  • 性能

ハートデンタルクリニック黒をベースにした高級感のある外観

外観 Facade

車での通院が多い土地柄、駐車場の数にこだわった。

凹凸感のある外観が特徴的な歯科医院

外観 Facade

黒をベースにした高級感のある外観デザイン。単調な黒、単調な四角形ではなく、凹凸をつけて1階と2階のバランスを取りつつ、複数の素材を用いることで全体的に軽やかな印象としている。

ハートデンタルクリニック受付は分岐地点として設計。患者さんの動線を短くするための工夫がされている。

受付 Reception

クリニックは作業スペースを中心に7つの処置室が配置されており、患者様の動線を短くするために廊下を二方向に設けている。

ハートデンタルクリニックホテルのような受付スペース。

受付 Reception

受付にはオーク系の木材と間接照明を採用し、ホテルのレセプションのような高級感のある印象にまとめた。

待合室は歯科のイメージを感じさせない暖かなイメージで設定。まるでくつろぎのカフェ風スペース。

待合 Waiting

一般的に「怖い」と思われがちな歯科のイメージを覆し、患者さんがリラックスして治療を受けられるよう、大きな開口と2階相当の吹き抜けを配した待合室。木調クロスを貼った勾配天井を太陽光が柔らかく照らし出す、寛ぎのカフェ風スペース。

ハートデンタルクリニック南側通路の様子

待合 Waiting

南側の通路には処置室の他、キッズルーム、トイレ、カウンセリングルームが並ぶ。

個室になった処置室で患者さんも落ち着いて処置が受けられる

処置室 Treatment room

患者さんが落ち着いて治療を受けられるよう、処置室はブースではなく個室としている。ライト調の格子戸は予防歯科用。

予防歯科と審美歯科で格子戸の色合いが違う。色調を変えることで誘導しやすくなっている。

処置室 Treatment room

ダーク調の格子戸は審美歯科と、部屋に合わせて格子戸の色調を変えている。クリニックは特徴的なレイアウトをしており、中心にスタッフ用の作業スペースが、それを囲むように7つの処置室が、そして一番外側には患者様用の通路が配置されている。

ハートデンタルクリニック個室の処置室の様子

処置室 Treatment room

審美歯科用の処置室。角部屋を利用し、二面に窓を設けた開放的なプラン。ブラックの壁と木目調の床を組み合わせ、落ち着いて治療を受けられる空間としている。

ハートデンタルクリニック個室の形式

インテリア Interior

窓にはバンブーブラインドを採用し、ブラインドを上げれば庭の植栽を眺めることができる。

ハートデンタルクリニック処置室の設備の様子

処置室 Treatment room

各部屋デザインが異なる処置室。一部ユニットは、壁や床などの内装に合わせてシートを張り替えてた。

ハートデンタルクリニック処置室のイメージは個室によって違う

処置室 Treatment room

こちらは明るい印象の予防歯科用の処置室。衛生的な白を基調としつつ、壁紙と床、どちらにも抑え目の模様が入っている。

個室の託児スペース。内窓から様子を見ることも可能。

キッズコーナー Kids corner

託児スペースも個室とし、受付や廊下からお子様が見える大きな室内窓を設けている。 時間帯によっては保育士による託児サービスを行っており、小さなお子様連れでも安心して治療を受けられる他、季節のイベントなども開催する予定。

託児スペースのインテリアは海の生物

インテリア Interior

キッズルームのインテリアには海の生物をあしらった。プレイマットはサンゴをモチーフとしている。

  • 設計

    田子 幸代

  • 大工

    久保田 雅典