WORK 85
お施主様は都内から海が見える湘南へと移住。眺望を重要視されていたため、計画地では想定される各階からの眺めを実際に確認しました。 そんなお施主様の夢の住まいを実現するため、設計士が提案したのは「海が良く見える間取り」「大きな窓が設置できるSE構法」「視線を遮らないスキップフロア」。 山と海に囲まれてゆったりと過ごす、居心地の良い住まいが完成しました。
左官仕上げの外壁に⽊の質感がポイントとなる、鎌倉の街並みに配慮したモダンな外観。土地に高低差があるため、下から見上げると木を張った軒天が目に飛び込んでくる。
最良の眺望を得るために壁面後退線ぎりぎりまでバルコニーを出した結果、建物の外観にユニークな斜めのラインが生まれた。
エントランスには木格子と植栽が効果的に配置され、程よく外部からの視線を遮っている。
⽊製の⽞関引⼾・格⼦・軒天井、そして⾜元を三和⼟で仕上げたアプローチ。
1階に配置したモダンな和室。吊り押入れの厚みを利用してエアコンを和室に馴染ませている。
通りに面する側には大きな開口部を設けず、地窓を設けるにとどめている。和室の一部は折り上げ天井とし、空間が重くなりすぎないように調整した。
階段には当社大工が造作したデザイン格子を設置。ご家族の写真を飾るスペースを設けつつ、光と視線を通すデザインとした。
階段上部にはトップライトを設けて採光。露出した梁がアクセントとなる。
湘南の海を見下ろす大開口のリビング。海の方向に向かって高くなるダイナミックな勾配天井を活かし、非常に開放感のある空間となった。
リビングの一角には書斎コーナーを設けた。湘南の海を見下ろしながら仕事ができる理想的なスペース。
バルコニーにはウッドデッキを設置し、リビングとの連続性を強調。大きな窓と併せて、屋外と屋内が曖昧になるほど開放的な空間が完成した。
バルコニーには外用のソファを置きたいというご要望があり、可能な限り大きな面積を確保している。
リビングの一角には寛ぎの畳スペースを設けた。
スキップフロアと勾配天井の高さを活かして、ダイニングの上部にロフトを設けた。
ロフトからリビングを見下ろす。
海を眺められる立地を最大限に活かすために、リビング、ダイニング、ロフトはそれぞれ高さを変えている。
壁付けのキッチンとアイランドタイプの作業台で回遊動線を実現。向かって右にはバルコニーに繋がる勝手口を、左にはパントリーを設けた。
ブルーの壁紙を貼ったパントリー。
ブルーのタイルを貼った、オリジナルデザインの洗面台。
埋め込み式の収納を設けた、シンプルでスタイリッシュなトイレ。
ラグジュアリーな壁紙を貼った明るいトイレ。
山田 徹
飯塚 貴則
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