WORK 72
将来を見越してつくる「子供部屋」は、それが必要な時期になるまで、物置やプレイルームとして漠然と使用されがちです。 こちらのお住まいは特定の期間中「デッドスペース」になってしまう空間を、見晴らしの良いサブリビングとして有意義に活用。 いずれは壁を設けて独立した子供部屋とする予定です。 3階は床の一部を敢えて吹抜けにすることで、床面積以上の広さを感じる空間に。キッチンとの距離も近く、利便性の高い間取りとなっています。
黒の塗り壁がシックな外観。最大限のボリュームを確保するため、建物形状は斜線制限をほぼトレースしている。
シンプルな形状のボリュームを削った、木目が美しいアプローチ。黒の塗り壁とレッドシダーという、質感も色彩も異なる素材を組み合わせたデザイン。
玄関収納のミラー、大きな開口部によって窮屈感はない。
トイレは住まいの印象に合わせ、モダンなデザインを選択。
エントランスの突き当りにはニッチを設けた。1階には水回りをまとめ、LDKは眺望の良い2階に配置している。
光を導くスケルトン階段を採用。空間の広さを感じることを優先させ、大きな吹き抜けとした。
多層的なLDK。キッチンからは2階のリビング、3階のサブリビングを同時に見渡すことができる。
内装の大きな部分を占める大屋根の形状や、板張りにすることは最初の計画時からのご提案だった。
非常に見晴らしの良い3階サブリビング。
お施主様のご希望で、キッチンとダイニングスペースは平行に配置した。
キッチン本体は機能性を優先してホーロー製に。
勾配天井、床の木質感と合わせたキッチン背面収納。
リビングから見るとダイニングキッチンは一段高い場所にあり、そのぶん3階のサブリビングとの距離が近くなる。
スキップフロアはベンチの代わりにもなる。将来的に壁を設けることで個室への転用も可能。
バルコニーの軒は深く、雨が吹き込みにくい。テーブルや椅子を設置して庭の代わりに使うこともできる。
バルコニーの軒天は黒い外壁に映える鮮やかな木目が特徴的。路上から見上げると自然と目に入る、外観上のアクセント。
宮重 達也
清水 拓弥
平成建設の家づくりをご紹介した、施工事例集を無料でプレゼント中!
新築住宅、リノベーション、マンション建築など、様々な資料をまとめてご請求いただけます。