WORK 17
建物をコの字型に配置することで、低層ながらも56世帯の住戸を計画しました。 コの字型に配列した建物の中央には水盤や中庭を設け、明るく開放的な空間としています。道路側からのアクセスを考えたメインエントランス、駐車場や駐輪場からのアクセス、郵便や宅配便のための利便性を配慮したバックエントランスの二つを設けました。
低層ながらも重厚感のある外観。
外観はベージュと茶系のタイルを貼り分け、緑豊かな周辺環境との調和を図った。
５枚並べた「壁」の向こうには中庭が広がる。中庭を中心にコの字型に建物を配置し、雑然としがちな駐輪場も建築的に造り込み、一体的なデザインとした。
エントランスの大きな庇は雨除けとして機能するとともに、水平ラインを強調してシャープな印象を与える。壁にはライムストーンを使用し、高級感だけでなく、内部へ導くアプローチを明るく演出している。
エントランス夜景。
エントランスの壁面にライトアップされる館銘板。
エントランス奥の水盤や中庭が望めるよう、自動ドアはガラスの枠やセンサーなどを極力目立たせないように納めた。
エントランスを抜けた先にある水盤。共有スペースのモニュメント的存在。
水盤はメインエントランスと中庭の両方から眺められ、水のせせらぎが聞こえる憩いの空間を演出する。電力は太陽光発電によって制御し、環境にも配慮している。
中庭は入居者専用の共有スペース。大規模な植栽管理に配慮し、自動灌水システムを採用している。
中庭を中心とした明るく開放的な空間が、入居者同士のコミュニティを育む。
シンボルツリーを中心にレイアウトされた中庭。
中庭に沿って展開する外廊下。住環境の質の高さは入居者満足度に繋がる。
こちらは駐車場、駐輪場からのアクセスに配慮したバックエントランス。引越し時に荷捌きの車を停めやすく、便利。
アクセントクロスで空間にメリハリの効いたLDK。
人気のウォークスルークローゼットプラン。二つの洋室をクローゼットが繋ぎ、回遊動線が生まれる。
澤田 修
木工事：平成建設 RC：勝又 貞美、米澤 寛史
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