WORK 11
都市の中心部にありながら、3階建てにすることで快適な通風と採光を確保したお住まいです。 一回り小さな3階部分は視界に余裕を持たせ、見上げた際の圧迫感を軽減すると共に、近隣へ落ちる日影の問題にも対応。 南北方向に大きな開口を設け、スリット階段や大きな吹き抜けを採用することで、3階から1階まで光を導きつつ効率よく換気できるよう工夫しています。 アプローチは敢えて長く取り、通るたびに市街から個の空間へと気持ちを切り替えられる構造としました。
腰壁を低く抑え、落下防止の為の手摺を取り付けたバルコニー。腰壁の支点のみでは強度に問題が残るため、上下にも支点を設け、ファサードとバランスを取って十字型とした。木の壁は表は表札掛け、裏は自転車置き場として活用する。
玄関は建物の奥。軒下を通っていく。敢えて長く設定したアプローチは、通るたびに市街から個の空間へと気持ちを切り替えられる構造となっている。
エントランスには大容量の3mのシューズボックスと土間収納を設けた。シューズボックスの上部は飾り棚として使用できるよう、間接照明を埋め込んでいる。
1階の洋室は窓の位置を工夫し、外からの視線をカット。
眺望、通風、採光を考え、暮らしの中心となるLDKは2階に設定。明るい日差しと心地よい風が通り抜ける快適なLDKとなっている。空間の中心にキッチンを配置した。
白いタイルのキッチン。キッチンの背面には引き戸で隠せる収納棚を配置しており、閉じてしまえば白い壁のように見え、品物をスッキリと収納することが可能。
リビングにはリビングに通じる大開口を設けた。天井に現しにした梁が空間のアクセントとなっている。
リビングの一角は畳コーナーとなっている。また、バルコニー側の壁面は一部をアクセントウォールとし、空間を引き締めると共に日差し程よく遮っている。
キッチンからはリビング、ダイニングそれぞれを見渡すことが可能。料理をしながら会話も弾む。
ダイニングの上部は吹き抜けとなっている。
2階以上の階段は全て光を通すスリット階段。階段の陰影が美しい演出となっている。
家全体が抜群の通風と採光を実現し、室内はどこにいても明るく過ごしやすい空間となった。
3階の洋室は最上階のメリットを活かし、勾配天井を採用。
洗面台の下はスケルトン型となっており、お手入れも楽々。
室内を華やかに彩るインテリア。お気に入りの小物を配置できるよう、壁に棚を設けている。
平成建設
坂内 大輔
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