見た目は懐かしい雰囲気ですが、断熱性能や省エネ性能に関する部分には最新の技術を取り入れたお住まい。
古く味わいのあるものが好きなお施主様。時代ものを扱うお店で出会った、年代物の建具に合う住まいをコンセプトに、杉をふんだんに使った家になりました。また太陽光発電でエネルギーを創ることで、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス「ゼロ」にすることを実現した、今注目のネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH/ゼッチ)です。
「本物の素材を使いたい」というお施主様のご希望により、外観は塗り壁と木の腰板を採用する傍ら、屋根には耐蝕性に優れたステンレス鋼板を採用しています。
内部には選び抜かれたアンティーク建具を随所に配置していますが、特にLDKの4枚引き分け戸は建物のデザインのスタートとなった思い入れのある逸品。
この4枚引き分け戸が、暮らしやすさを考慮した板張りのLDKと、最近中々お目にかかれない古き良き日本を思い出させる「縁側」を繋ぎます。
アンティークの持つ魅力と近代的な暮らしやすさを両立した和モダンのお住まいをぜひご覧ください。
家具提供:Mission Court
アンティークの民芸家具を靴入れに採用。また、扉もアンティーク建具を使用しています。
LDKには二か所、目隠し用の壁とルーバーを配置。それぞれ玄関と洗面所からの視線を遮ります。
客間には杉をふんだんに使用しています。竹を彫り込んだ竿縁と杉板目を用いた竿縁天井も見所です。
畳柄のシートに竹の腰壁で雰囲気を統一した和風トイレ。照明も和風に、行灯デザインを採用しました。