材の特性を良く理解して適材適所に用いる大工。その大工が、機械ではなく手刻みで細かく仕口を調整しながら造りあげた住まいです。
国内針葉樹の中でも一流とされる静岡県産の天竜杉、しかも天然乾燥にこだわった厳選素材を、丁寧に一つずつ手刻みで加工しました。
壁材に横板を用いた木造建築の伝統的な工法です。壁塗りを行わないため左官が必要なく、大工のみで建てることができます。
耐震工法として粘り強いとされる仕口を採用。梁と桁が双方重なり合うことにより、切断してジョイントするよりも接合部の強度が保たれます。
伝統的に、日本家屋の外壁に用いられてきた焼き杉板を採用。表面を焼成することで材の腐食を防ぐと共に、独特の風合いが生まれます。
屋根も床も無垢の木材を隙間なく並べた、まさに木のカタマリの家。「木の壁構造」を採用した、革新的な住まいです。
住まい全体に木材を使うことで、「軽さ」「加工性」「強度」「断熱性」「蓄熱性」「調湿性」「美しさ」など、木の優れた特徴を最大限に活用しています。
厚さ12cm、乱尺幅3~6mの、杉の芯持ち平角材を平並べし、構造用ビスで留め合わせた木の壁構造。頑強な構造躯体です。
節が多く、丸みやひび割れのある「欠点材」を活用。市場に流通しない材を積極的に使うことで価格を抑え、国内林業の振興にも貢献します。
堅牢で安定感のあるフォルムに、木の穏やかな質感が高いデザイン性を実現します。 木目が美しい壁面と薪ストーブの煙突が、北欧を思わせる外観です。