愛猫や愛犬を家族の一員とみなし、家づくりに生かす方が増えています。また、リフォームの際に猫のための動線を設ける方や、屋外を自由に駆け回れる猫専用の庭を設ける方もいらっしゃいます。今回は理想の家づくりやリフォームの参考になる、猫と人間が快適に暮らすためのポイントと、注文住宅の施工実例を合わせてご紹介します。
編集 平成建設
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目次
安心して猫と暮らすために配慮したいこと
猫は非常に賢い動物であり、賢いがゆえに繊細です。完全室内飼育の増加と共に、猫たちが安全に、ストレスを感じることなく快適に毎日を過ごせるような、様々な工夫を取り入れた住まいも増えてきました。
マンションや建売住宅ならば、脱走防止のフェンスやパーテーション、運動のためのキャットタワーなどを後付けで設置しますが、製品の選択肢が少なく、周囲のインテリアから浮いてしまいがちなのが悩みどころ。住宅新築や大規模リノベーションの際には、インテリアに合わせたオリジナルデザインの建具や家具を取り付けたいですね。
猫が脱走しないように工夫する
猫を飼う上で最大の懸念事項となるのが、脱走です。家の外(=縄張り外)に全く興味を見せない猫がいる一方、好奇心の赴くままに、少し開いた扉からスルリと屋外に出てしまう猫もいます。
室内飼いの猫が屋外に飛び出てしまうと、交通事故にあう、野良猫と喧嘩して怪我をする、それが元で病気に罹患する等々、命に関わる危険が多々あります。
また、地震や大きな物音、知らない人に驚いたり、発情する外猫の声に惹かれたりすると、普段は屋外に興味を見せない猫も外に飛び出てしまうことがあるので注意が必要です。大人しいからと安心せず、脱走防止の手段は常に考えておきましょう。
廊下や階段に扉を設ける
一番多い脱走経路は玄関です。来客時や帰宅時に猫が逃げ出してしまわないよう、玄関手前の廊下や階段に扉を設け、常に閉めておきましょう。お薦めなのは視線と光が通る格子戸です。
窓にストッパーをつける
玄関の次に多いのが窓からの脱走。特に問題となるのが網戸です。器用な猫は網戸を開けてしまうので、窓にストッパーを設置しましょう。ストッパーは安価で販売されており、簡単に取り付けられる便利アイテムです。ただし、パニックになった猫が体当たりして網戸が外れたり、よじ登るうちに網戸が破れて外に出てしまったりする可能性は残っています。可能であれば窓にフェンスを設けるとより安全です。
傷がつきにくい壁紙を選ぶ
猫は爪を鋭く保つため、またマーキングのため、家のあちこちで爪をとぎたがります。昔は柱が犠牲になっていましたが、大壁の住まいが多くなった現代では壁紙を剝がされることが多いようです。
室内で犬や猫を飼われる方向けに、傷がつきにくい壁紙(ペット対応クロス)があります。ペット対応クロスは傷がつきにくいため剝がれにくく、猫の爪とぎ防止が期待できます。撥水性が高くお手入れがしやすいもの、消臭効果が高いものなど複数の種類がありますので、愛猫の行動に合わせて選択しましょう。
障子はプラスチック障子紙がおすすめ
和室のあるお住まいでは、猫が障子に飛びついたり、引っかいたりしてボロボロになりがちです。そこでお薦めなのが、天然和紙をプラスチックでコーティングした強化障子紙。和紙の風合いを残しながらも、衝撃に強く、水拭きもでき、DIYで張替えが可能な優れものです。国内メーカーでは(株)ワーロンの製品が有名。
猫の気持ちになって爪とぎを設置しましょう
爪とぎは猫の本能なので、制限されると非常に大きなストレスになります。爪が立てられない壁紙を選ばれた場合は、別途、心ゆくまで爪とぎができるスペースを設けるようにしてください。人間が爪とぎして欲しい場所ではなく、猫が爪とぎしたい場所に設置する方が上手くいきます。
お手入れのしやすい床材を選ぶ
壁紙同様に重要なのが床材です。ペット用のフローリングやフロアマットは多数販売されていますので、部屋のインテリアに合わせて色合いや柄を選びましょう。
成猫は定期的に毛玉を吐きますし、室内にトイレを設置する関係上、臭いや衛生面も気になります。ペット用のフローリング・フロアマットは撥水性が高く、掃除がしやすい点が特長。また、凹凸が少ないため抜け毛の掃除がしやすい、無垢の木に比べてひっかき傷が残りにくいのも飼い主にとって嬉しい点です。
マンションやアパートのような集合住宅にお住まいの方は、騒音対策として、衝撃を吸収するコルクマットがお薦めです。猫は足音を立てずに移動しますが、走り回ったり高い場所から飛び降りたりすると衝撃が下の階に伝わり、苦情が寄せられることがあります。
住まいの雰囲気を重視したい方へ
無垢材に残る猫ちゃんの爪痕もまた、猫好きにとっては大切な思い出の一つ。
住まい全体の雰囲気を大切にしたい方は、猫トイレの設置場所にのみ、ペット対応のフローリングやフロアタイルを敷いてみては如何でしょうか。同様に塗り壁を採用したい、室内は自然素材で統一したい、ペット非対応の壁紙を使用したい等のご希望がある場合、猫が爪をとぐ高さを計算して腰板を張ることで、お手入れのしやすさとデザイン性を両立することができます。お気軽にご相談ください。
猫専用のスペースを確保する
猫は縄張り意識が強いため、他の猫や人間に干渉されない場所を欲しがることがあります。また、天性のハンターである猫は、身を隠せる場所があると安心します。暗くて狭い、安心して隠れることのできるスペースを設け、猫の気分に合わせて自由に出入りできるようにしておくと、ストレスがたまりにくくなります。
猫のことを考えて間取りを決める
完全室内飼いをするのであれば、猫が運動不足にならないような工夫が必要です。猫は、走ったり飛び上がったり、木に登ったり、飛び降りたり、隠れたりするもの。入室できる部屋とそうではない部屋を分け、キャットウォークに高低差を設ける、入室できる部屋には猫専用の通路や扉を設ける、吹き抜けに階下を見下ろせるスペースを設けるなど、空間に変化を持たせ、猫が積極的に動き回りたくなる間取りを検討しましょう。
多頭飼いは動線に注意
猫を飼っている人の飼育数は、2015年の時点で平均1.96頭とのこと。1頭飼いよりも多頭飼いの方が多い計算になります。建築時には1頭でも、後々猫が増え、しかも猫同士の相性があまり良くなかった……なんてことも十分あり得ます。猫用通路は全て繋げるのではなく一部を迂回させたり、1階と2階の間に格子戸を設けたりしておけば、猫が増えた時にも程よく距離を保つことができます。あらかじめ動線を考慮しましょう。
キッチンに猫を入れるかどうかは悩ましい点です。盗み食いや悪戯の防止、猫の安全を重視するならば、キッチンを独立させ、猫が入れないよう扉を設けた方が良いでしょう。
しかし、キッチンの利便性が悪化すれば人間が暮らしにくくなりますし、扉の外で鳴く愛猫を可哀想に思うかもしれません。キッチンはリビング・ダイニングと一体化しつつ、食べものを出しっぱなしにしない、ごみ箱は簡単に開けられないものを選ぶ、使っていない時はシンクに蓋をする、飼い主が家を留守にする時はLDK以外の場所に猫を移動させるなど、暮らし方を変えて対応する方が建設的なこともあります。
猫が自由に遊べる庭をつくる
昔は首輪をつけた猫が外を歩き回っていたものですが、近年は完全室内飼育が主流です。しかし、屋外に出してあげたい、土の上を走らせてあげたい、風のそよぎを感じさせてあげたい……そんな風に思う愛猫家の方も多くいらっしゃいます。
そこでお薦めなのが、猫専用庭。頑丈なフェンスで庭を囲う大規模なものから、バルコニーの一部を囲う小規模なものまで、猫の庭は様々です。猫の庭の施工実例はこちらも併せてご覧ください。
ロの字型の中庭なら更に安心
リノベーションで猫の庭を設ける方が増える一方、愛猫家の間では「新築するなら中庭を作りたい!」という声も。庭を中心に「ロ」の字型に建物を配置することで、フェンスすら必要なく、猫たちが自由に屋外で過ごすことのできる空間が実現します。中庭は隣接する部屋の採光・通風を改善するため、人間にとっても嬉しい空間。新築の際にはぜひご検討ください。
猫と暮らす家に取り入れたいアイテム
人間と共棲するようになって久しいとはいえ、猫や犬には野生時代の本能が残っています。外に出られない猫たちが快適に暮らすために、彼らの習性や行動に合わせた道具や設備を導入しましょう。
キャットウォークとキャットステップ
ハンターである猫にとって、獲物の姿を目視でき、自らの姿を隠すことのできる高所は居心地の良い場所です。横の広がりよりも縦の広がりを重視し、猫が上下に運動できるよう工夫しましょう。
マンションならばキャットタワーの出番ですが、注文住宅ならば、より規模の大きい作り付けのキャットステップ&キャットウォークがお薦めです。
キャットウォークは部屋の高所に設けた猫専用の通路。高い所が好きな猫たちが好んで歩きまわるため、運動不足の解消やストレスの軽減に効果を発揮します。造り付けのキャットウォークはインテリアに馴染みますし、大胆な高低差を設けたり、距離を長く取ったりすれば猫たちも退屈しません。
人間専用? 肉球を眺める窓
キャットウォークに設けられたこの窓は一体何でしょうか? 実は、猫を下から眺めるための「人間のための窓」です。香箱座りや肉球をじっくり眺められるのぞき窓は、愛猫家に人気です。
平屋ならではの天井高を活かす
平屋や2階の部屋ならば、天井の高さを活かしたより高さのあるキャットステップとキャットウォークを設置することができます。化粧梁を設け、キャットウォークがわりにする方も。
猫用ドアと通路
ドアをカリカリされて開けたり閉めたり、かといって面倒になって開けっ放しにすれば廊下から寒気が……愛猫家の悩みの一つですね。また、意図せず扉が閉まり、部屋に閉じ込められた猫が必死に鳴いていたという話も良く聞きます。
猫たちが部屋を自由に行き来できるよう、建具には猫用のドアも取り付けましょう。猫用のドア(ペットドア)は、既存の扉に後付けで取り付けるものと、最初から建具に装着されているものがあります。市販の扉を加工するのは難しいので、最初から一体化している扉を採用するか、リフォームの場合は扉ごと交換することをお薦めします。
注文住宅では、建具に猫用の扉を取りつけるだけでなく、壁の一部に開口を設けて猫専用の通路を作る例が多く見られます。キャットウォークやキャットステップと組み合わせ、人間とは異なる猫の動線を整備することで、猫たちはより本能に忠実に、快適に暮らすことができます。
猫のための窓
猫は日当たりの良い場所が大好きです。日向ぼっこを楽しめるよう、日当たりの良い場所に採光窓を設けましょう。
猫は、良く窓際で外を眺めています。好奇心だったり暇つぶしだったり、単純な日光浴だったり、その理由は様々ですが、長時間窓際に滞在できるよう、腰窓ならば奥行きに幅を持たせ、猫が横になれるぐらいのスペースを設けると良いでしょう。
全館空調
猫は人間ほど体温調節が得意ではなく、暑いときは涼しい部屋に、寒い時は暖かい部屋に閉じこもり運動不足になりかねません。そもそも、猫たちは一生をほぼ屋内で過ごすのですから、彼らが一年を通じて家のどこでも快適に過ごせるよう、住まい全体を暖める・涼しくする全館空調の導入もご検討ください。
番外編:猫を愛する方向けのインテリア
愛猫家の間では、猫をモチーフにしたアクセントクロスやインテリアが人気です。部屋には機能性を重視したペット対応クロスを、クローゼットやパントリー、トイレなどのワンポイントには、猫をあしらった可愛らしいアクセントクロスを使用される方が多いようです。
また、猫のしっぽをモチーフにしたインテリアも人気です。しっぽが動く時計や、ハンドルがしっぽになっているドア、しっぽをあしらったドアプレートなど、住まいに取り入れたいアイテムがある場合はお気軽にご相談ください。
猫と快適に暮らす家の施工事例
愛猫を家族の一員ととらえ、人間だけでなく猫のことも考えて計画された注文住宅と、猫が快適に暮らせる工夫を施したリノベーションの施工事例をご紹介します。キャットウォークやキャットステップ、猫専用通路など、実際に家を建てたらどのように配置するのか、猫のためのスペースをどう確保するのか、ぜひ参考にしてみてください。
施工事例1 1階と2階を繋ぐキャットウォークのある家
住まいの随所にキャットウォークを巡らせたお住まいです。高所に猫専用の通路を設けるだけでなく、壁に猫専用の開口部を設けたり、猫専用の階段を設置したりと、愛猫がどこにでもスムーズに移動できる工夫が施されています。
吹き抜けを利用して1階と2階を直接繋いだキャットステップ。戸建て住宅にキャットウォークやキャットステップを設けることは良くありますが、このようなダイナミックな配置は中々見かけません。愛猫の運動量を確保する高低差のあるレイアウトは、注文住宅ならではのもの。
2階からの眺め。キャットステップの最上段は2階の部屋へと繋がっており、猫は住まいを自由に闊歩することができます。愛猫のため、横だけでなく上下の動線も考慮されたお住まいです。
吹き抜けに設けた猫専用スペース。ここから窓の外も1階も眺めることができます。愛猫がストレスを感じることなく、楽しく暮らせるようにという温かい気持ちが込められています。
施工事例2 猫専用通路を設けたリノベーション
作り付けの飾り棚の奥に設けた通路から、猫が自由に行き来できるお住まい。愛猫が好きな場所に移動できるよう、リノベーションに際し猫のための通路を随所に設けました。
蔵書を収めたライブラリースペースも、猫が本棚を移動することを考慮してデザインしました。造作のソファは肘置きを広く取り、愛猫が飼い主のもとでくつろぐスペースとしています。
住まいの随所にキャットウォークを巡らせていますが、猫たちに行ってほしくない場所には行けないよう設計されています。リビングに設けたキャットステップ&隠れ家は、猫がエアコンの近くに行けないよう行き止まりにしています。
施工事例3 キャットウォークを設けた平屋リノベーション
中古の平屋住宅を購入してフルリノベーションしたお住まい。二間続きの和室を一つに繋げ、平屋ならではの勾配天井を活かした大空間LDKが生まれました。高い天井を活かして設けたのは愛猫たちのキャットウォーク。青のアクセントクロスと濃い色に塗装された梁が印象的な空間。
ダイニングスペースからリビングスペースを見る。
ダイニングは天井を低くして落ち着ける空間に、リビングは天井板を取り払って開放的な空間に。LDKの壁には猫用の動線が設けられており、愛猫たちはキャットウォークを通じて平面も立面も自由に歩きまわることができます。
竣工後、猫たちはキャットウォークを存分に楽しんでいるそう。ハシゴは人間がキャットウォークにアクセスしやすくなるように設置しましたが、猫たちも器用に登るそうです。
部屋と部屋を繋ぐ「ねこトンネル」。お引っ越し前にはトンネルを潜らせる練習をしたそうですが、意外と問題なく通行しているそうです。リノベーションは猫専用の動線を構造に組み込むチャンスです。愛猫たちの動きを良く観察して、猫たちが快適に過ごせるための通路を考案しましょう!
施工事例4 ペット専用のトイレスペースのある家
LDKに巡らされたキャットウォークと製作のキャットタワー。かなり長い距離があり、愛猫の運動不足解消が期待できます。
臭いや見た目の問題もあり、猫トイレの設置場所について悩む方も多いと思います。こちらのお住まいでは階段下を利用して専用のトイレスペースを設けました。猫が蹴り出した砂を掃除しやすいようタイル張りとしています。猫砂やペットシーツなどを収納すれば、リビングやダイニングがスッキリします。
猫が外の空気を味わえるよう、バルコニーの一部に頑丈なフェンスを巡らせた外部空間を設けました。バルコニーや庭の一部をフェンスで囲うことはDIYでも可能ですが、強度面に不安が残ります。愛猫の安全を考えるならば、こちらのお住まいのように施工会社に依頼されることをお薦めします。
施工事例5 猫の隠れ家を設けた家
製作のキャットタワーを上った先にあるのは、作り付けの収納を活かしたキャットウォーク。リビングをぐるりと回り、途中には猫が外を眺めるための小窓も設けています。猫が立ち止まることを想定し、その下には人間専用の「肉球を覗く窓」が!
小上がりの和室を利用して愛猫のための秘密基地を設けました。猫の「隠れる」本能を満たすことのできる居心地の良いお家です。あまり奥行きを持たせると何かあった時に困りますので、あくまで程々の広さにするのがポイントです。
階段の壁に猫しか通れない小さな開口部。その先には猫専用の通路を設け、玄関上部の吹き抜け窓から外を眺めることができるようにしています。愛猫がご家族の帰宅を待つスペースです。
施工事例6 猫モチーフのインテリアが可愛らしい家
リビングに設けたキャットステップ。一段一段が大きく、好きな場所に留まることができます。
階段上部の明り取りの窓に猫が外を眺めるためのスペースを設け、そこに至るための通路も造作。2階ホールは掃除しやすいペット対応のフロアタイルを敷きました。
猫をモチーフにしたアクセントクロスが可愛らしいお住まい。ワンポイントに使うことでぐっと華やかになりますので、愛猫家の方にお勧めです。
施工事例7 猫と暮らすアンティークな住まい
寝室上部に設けたキャットウォーク。マンションから戸建て住宅に移住し、愛猫も高低差のある空間を喜んで駆け回っているそうです。ただ、高さに慣れないうちは、時々危なっかしいこともあったとか……扉の横に見えるのは猫トイレの設置スペース。
キャットウォークは猫専用の出入り口を通り、ロフトに繋がります。
ロフトに設けた窓は奥行きを取り、猫が横たわれるようにしています。日向ぼっこをしながらご家族の帰宅を待つスペースです。
トイレはまとめて洗面脱衣室に配置。造作の洗面台は、下部に猫のトイレを配置することを前提に設計しました。レトロな雰囲気を壊さぬよう建具にもこだわっており、猫ドアではなく壁に専用の通路を設けています。
まとめ◆猫が快適に暮らせる住まいを考える
動物愛護への意識が高まると共に、ペットのための工夫を織り込んだ住まいが増えています。
キャットタワーを設置することはどんなお住まいでも可能ですが、猫専用の動線を設けたり、高所にキャットウォークを設置したりできるのは、注文住宅、またはトータルリノベーションならではの強みです。ご計画の際には、愛猫たちにとって住まいは縄張りであり、終の棲家であり、認識しうる世界に等しいことを考慮して、彼らが快適に過ごせる工夫も併せてご検討ください。注文住宅であれば、暮らし方に合わせて猫と人が一緒に、快適に暮らせるプランをご提案することができます。
沢山の工夫を施してみても、実際に猫との暮らしを始めれば人間が譲歩しなければならない点は多々あります。しかし、猫が好きな方にとってはその不便さもまた、楽しい生活ではないでしょうか。