前職はリノベーションを得意とした設計事務所で賃貸マンションなどの改修設計を主に手掛けていました。分野としてはB to Bで、実住者ではなく事業としての取り組みが多かったです。前々職は外資の設計事務所で数年間イギリスの本社で勤務していました。携わったものは公共建築や空港、駅舎などかなり大きなものを担当させていただきました。設計者だけで100名余りが参加するような巨大なプロジェクトにも関わったことがあります。
前職は特に会社規模の小さい設計事務所でしたので、企画から設計、設計監理、広告宣伝、さらに営業などすべてをやっていました。それはそれで楽しかったのですが、負担も大きかったことは事実です。5年ほど在籍したので、会社としても新陳代謝をしていかなければいけない時期にさしかかっていました。そこで、その前職を「卒業」して新たな道を探そうと考えたのです。
一番大きな理由は直接、いの一番に社長に口説かれたことです(笑)。その口説き文句の中で、「人を育ててやっと一人前」という話が非常に響きました。以前勤めていた、小規模な設計事務所では自分が成長することに精一杯で、人のことを気にかけられる余裕はありませんでした。そんな時に社長からの金言はまさに「開眼」の出来事でした。
平成建設はまだまだ会社自体も若く、そして若い人材が豊富な環境です。自分が今まで培ってきた経験を、若い設計職に伝え、ともに苦労しながら形にしていくことで、若手の成長を実感できるという確信もあり、入社を決意しました。
実際に入社して感じるのは、若手の意欲が非常に高いということ。会社や建築のことが好きで仕事をしているんだという、積極性を感じます。教えたことに対する飲み込みも良いので、こちらとしても嬉しいですね。
「内製化」に関しては、社内に様々な職種の人間がいることで情報伝達がスムーズですね。あらゆることにおいて、多面的な検証・検討ができ、方針・方策が速やかに出せる。やはりそれは内製化のなせる業だと思います。例えば、事業案件の検証を営業・設計だけで行うのではなく、不動産部・工事部などの部署からも意見を募り、それらを統合して提案内容を速やかに決定できるということがあります。これは一般的な建設会社では難しく、多面的な意見を自分自身に蓄積することもできます。
次の新天地について多くの不安があるかと思います。その会社が中途採用者に対してどういう環境なのかは、実際に入ってみなくてはわからないという面があります。その点、平成建設はまだ若い会社です。積極的に中途採用を展開し社外の英知・ノウハウ・経験を取り入れようとしているため、中途採用者としての障壁はあまり感じません。中途採用の方が活躍する為には、非常に良い環境だと思いますよ。