鎌倉だより⑭
author:
瀧本 篤典2018.3.15
現場ではクリーニングが始まりいよいよ大詰めといった雰囲気
床養生が少しずつバレて、器具が取り付けられ、建具も入り、T様邸の内観の完成形が見えて来ました。
自分は「洗い」のときから携わらせていただいた現場ということもあり感慨深いものがあります。
小川さんが墨付けの時点で「これは掃除が大変だよ」といっていた意味がようやく分かりました。
自分もいつかこれほど先を見通した仕事ができるようになるだろうか
学ぶことが山積みです。
たまに他職さんに「この家は築何年ですか?」と聞かれることがありまります。
確かに現場が完成に近づくにつれ、建物が時間を遡って行くような感覚に陥ります。
ほぼ全て古材を使い新築を建てるということを体感している気がします。
10年、20年と時が経ち鎌倉の地に根付いた頃、この建物は本当にいつ建立されたものか分からなくなり、大昔からそこに在ったものとなる気がしました。
作曲家が描き
指揮者がタクトを振るう
第一バイオリニストが微妙なニュアンスを演出し
チェロが繊細さを表現する
ヴィオラがバランスをとり
クラリネットがソロで奏でる
あと少し
自分にできる精一杯の努力をしていきたいと思います。
完
次は原田さんの番です!
おまけ:鎌倉最後の晩餐
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