ツブ
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T様邸【設計:日影良孝建築アトリエ / 施工:平成建設】こんにちは、大工工事部四課の石川です。
最近、少しだけ寒さが和らいできましたね。
しかし、寒さの後には奴の訪れが…今年も花粉の季節がやってきました。
既にくしゃみ連発の毎日です。
さて、前回の続きです。
何やら謎の半球を発見したところでしたね。
これは、やはり「ツブ」を作るためのものでした。
ツブを形成するための下地になるようで、この半球に漆喰を塗っていきます。
左官屋さんに聞いてみたところ、この半球の型には茶碗を使ったそうです。
よく見ると茶碗の形をしてますね。
まずは「折れ釘」を真ん中の穴の部分に通し、
周りにモルタルを塗り、動かないように固定していきます。
お皿の大きさと比べるとまだ小さいですね。
続いて漆喰を塗っていきます。
一回目。
うーん、まだまだ小振りです。
二回目。
だいぶ大きくなってきました。
茶碗の形もちゃんとした球体へと変化しています。
それにしても、この綺麗な球体をどうやって作っているのだろう?
気になったので覗いてみると、
こんな感じで、スポンジで作った型を当てながら球体を形成してました。
そして、遂に!!
ツブの完成です!!
球体に歪みもなく、表面もつるつるに仕上がってかわいらしですね。
左官屋さんの技術の高さには本当に感動しました。
足場が無くなった後に、鉄扉を開けてもらうことができたので、すかさず写真を撮りました。
鬼瓦、懸魚、霧除け、鉄扉そしてツブ、全てが揃うと迫力満点ですね。
何から何まで初めての仕事だったので、今までの作業を思い返しつつ、少しの間見とれていました。
無事に外部作業が終了し、今は内部の造作工事が急ピッチで進んでいます。
腰壁、壁ボードも貼られ、だいぶ様変わりしてきましたね。
腰壁は、沼津から応援で来てくれた木村君が貼ってくれました。
壁ボードは、5月に墨消しをしてくれた内川君が再び戻ってきて、貼ってくれました。
お蔵入りしてからというものほぼ一人で進めてきましたが、ここにきて蔵はだいぶ賑やかになってきました。
そしてそして…
本屋二階の手すり10か所を取り付け終えた原田君が、蔵の二階へと来てくれました!
ここでも手すりを4か所取り付けてくれます。
頼もしい限りです。
もちろん、こちらの束もピカピカ仕上げ!
さすがですね。
一方、自分はというと、蔵の土間周りの造作に悪戦苦闘中です。
この後には、階段手すりも待っています。
まだまだ仕事は残っていますが、最後まで気を引き締めて、焦らずケガのないように進めていきたいと思います。
おまけ
先日、平松君に続き、自分の叩き鑿にも卍の彫金をしてもらいました。
沼津での8か月にも及ぶ刻み作業をやり遂げた証を形に残すことができて、誇らしい気持ちになりますね。
これからも大事に使っていきたいと思います。
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