大工の日々―平成建設職人集団
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大工の日々―平成建設職人集団

ボード貼り②

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大工の日々
2018.1.20

大工工事部の神保です。

寒い日が続きます。いかがお過ごしでしょうか。

 

 

私はT様邸でボードを貼っています。集塵丸鋸だけでなくボードやすりでガリガリ。

少し高い防塵マスクに変えようか検討するぐらい、簡単に切って張ってができません。

 

前回の私の投稿では、T様邸のボード貼りを紹介させてもらいました。今回も、もう少し詳しくボード貼りについて語らせて下さい。

 

 

 

 

この石膏ボードはラスボードと言います。塗り壁仕上げの下地として使用されます。表面のくぼみに左官材料が絡むような仕組みです。それなので、ラス(左官材を付着させるための金網)は貼らず、代わりにこのラスボードの上に直接下地材を下塗りして漆喰で仕上げます。

 

 

 

 

柱や梁には、ボードしゃくり(溝)が突いてあります。しゃくりの中までボードと漆喰を塗り込むことで、時がたって木が痩せてきても、柱と漆喰との間に隙間ができないという利点があります。

また貼る手間だけで考えたとき、この溝をうまく生かせば、突き付ける手間がないので楽に進めることができます。実際は生かすことのできない状況も多々あるのですが。笑

 

 

例えば、上の写真の柱に突き刺さる古材の梁。この有機的なかたちをもった、木の表面に沿ってボードを突き付けなければなりません。

さてどうするか。自分はその場で余った段ボールや床養生を使い、型紙を作ってしまいます。

 

 

わざわざ型紙なんて。。と思った人もいると思います。

自分は、削ってはあてて、また合わないところを削って。重いボードを持って行ったり来たり。当たり前ですが行ったり来たり移動が増えるとその分時間がかかる。削った粉を引っ張ってあとで掃除することになる。ほかの人の邪魔になる。さらに言えば、移動が増えると焦って造作仕事を傷つけるリスクが高くなる。と考えました。

それならば、結局型を作ったほうが自分にはやりやすいなと。

 

 

 

ボードヤスリで少し調整はしましたが、一発で決まりました。

どうしても寸法で追えないところは、このような感じでボードを貼り進めていきます。

ただ、もっと上手い方法があったら是非教えて下さい。笑

 

 

 

 

そして、、

 

 

 

 

 

 

室内に足場が組みあがりました。これで吹き抜けにおいてのボード貼りはもちろん、電気、左官等各種工事を進めることができます。

 

 

足場を組んだのは、平成建設工務部の上岡さんです。

この高さに踏み板が欲しい、ここは邪魔だから後から踏み板を入れる等など、現場でやり取りをしながら、先の作業イメージし、今後作業する人のやりやすさを一番に考え、なおかつ安定した足場を組んでくれました。

現場合わせにもかかわらず、一気に組みあがっていく足場架けに思わず見入ってしまいました。まずはじめに尊敬の念がでて、次に改めて自分も日々精進しようと思いました。

 

 

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