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大工の日々―平成建設職人集団

懸魚

2018.1.11

 

明けましておめでとうございます。平松です。

 

初ブログになりますね。今年も大勢で大工の日々を綴っていきます。よろしくお願いします!!

 

 

 

 

年末年始と言えば、うちの場合は大掃除をしていると大家さんからつきたてのお餅を頂き、

 

 

下の階のファミリーからかまぼこを頂き、

 

 

弟からおせちが届くという、恒例になってきた最高のルーティーンがあります。

 

 

周りの方々にはいつも良くして頂き、感謝しながら年越しを迎えさせてもらっています。

 

 

 

 

 

現場の方も無事始まりました。

 

 

伝えそびれていましたが、玄関の蔵戸も納まっています。

 

 

 

左官屋さんによる外部の漆喰がまとまってきたところで、最後の大仕事が待っていました。

 

 

 

 

 

 

縣魚(げぎょ)です!

 

 

 

破風板の拝み部に吊り下げる装飾板の事で、火災を嫌って水に関係の深い魚の形をつけたという言い伝えがあるらしいです。

 

 

 

 

 

加工場で塗装してもらい、羊毛に養生されながら厳戒態勢で鎌倉へ運ばれました。

 

 

ついにこの時が来ました。破風板をつけてから一年ちょっとでしょうか。緊張感からか、前の日は眠りが浅かったです。

 

 

「緊張するわ~」と言いながら博康さんと2箇所ずつ取り付けました。

 

 

 

 

形状でわかってもらえるかと思いますが、1箇所が3ピースに分かれています。

 

写真は鬼から厳しいチェックを受けながらも、なんとか中央部分を雇いにはめたところです(笑)

 

一年以上前の仕事なのに、ギチギチといいながらハマっていきました。渡邊さんの加工、さすがです!

 

中央は裏から3分ボルト二本で吊っています。「ヒレ」と呼ばれる両側は透かし彫りになっているのでボルトで吊れず、檜の契りを作ってくれていました。

 

 

 

 

破風の裏に契りの相手を墨して掘り、取り付けました。

 

 

 

 

 

 

六葉(ろくよう)と呼ばれる突起した部分の裏には製作者の銘が彫られ、中央には真鍮で製作された家紋がつきました。

 

 

 

 

 

 

誰もが初めての仕事でしたが、本屋と蔵、計4箇所無事に取り付きました!

 

 

 

これでようやく外仕事はほぼ終わったので、今週足場が取れる予定になっています。外観が楽しみです!

 

 

 

 

 

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