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大工の日々―平成建設職人集団

床を貼り隊~孤独との戦い~

author:

(一級建築大工技能士 / 二級建築士)
2017.12.22

気がつけばはや1年

 

 

『鎌倉でかまくらを作ろうかな』なんて

 

 

陽気に話していた1年前の大工さんは

 

 

膨大な量の仕事に追われ

 

 

そんな戯言は言わなくなりましたとさ

 

 

原田は今日もほどほどに陽気です

 

 

 

 

現場では随所で床貼りが始まりました

 

 

2階はお馴染みの『美山杉』の床材です

 

 

とても綺麗に仕上がっていて無塗装ですが光っています

 

 

 

 

2階は大きく分けて7箇所に分けられます

 

 

床板の貼り方向が全て一緒なので貼る順番が決まってきて

 

 

床を貼りながら敷居をいれたりしなければいけません

 

 

 

 

そして柱は全て化粧で見えてくるので首を切る作業が

 

 

もれなく付きます

 

 

首切りについては唯希が詳しく書いています

 

 

 

 

そして皆を悩ますのが遣り返し

 

 

通称『いってこい』

 

 

後からだと入らない床板を先に入れとき

 

 

 

 

次にくる床を入れたら

 

 

 

 

隙間からビスを打って貼っていきます

 

 

 

 

これが硬すぎると行ったら行きっぱなしで

 

 

戻らなかったり

 

 

緩いと柱と床の間に隙間が出来てしまうので

 

 

正確な首切りが必要なんです

 

 

そうして貼られた床板たち

 

 

ここは5mの床板の部屋

 

 

 

 

ホールには4本の化粧柱で、ここが1番大変でした

 

 

ここだけは長さが8mあるので床板を継いでいきます

 

 

床板と床板のジョイントの木目同士が繋がるように

 

 

個人的にはかなりこだわったので

 

 

ぜひとも見ていただきたいポイントです

 

 

 

 

そして最後にはこんな仕事も

 

 

 

 

床板の雄実(おざね)をとって雌実(めざね)を作ります

 

 

 

 

どこに使うのかというと

 

 

どうしても貼りじまいができない場所があり

 

 

 

 

最後から3枚目にこの床板を入れておきます

 

 

両方とも雌実になっています

 

 

 

 

ここに最後の1枚を入れて

 

 

 

 

平松さんも絶賛の植松さんお手製

 

 

テレテテッテテ~♪

 

 

『ちょうどいい硬さの雇い~』

 

 

が登場

 

 

 

 

木口から入れていきます

 

 

目指せ6尺

 

 

 

 

叩くこと数十発

 

 

 

 

綺麗に納まりました

 

 

 

 

そしてまた1部屋終わりました

 

 

 

 

そうこうしているうちに

 

 

2階は全ての床が貼り終わりました

 

 

ついに誰かが手伝いにくることはありませんでした

 

 

貼ること以上に疲れるのが『首切り』の作業

 

 

記念に数えてみたところ

 

 

刻んだ柱の本数は

 

 

78本でした

 

 

たった一人で達成感に浸ります

 

 

 

 

 

~~~~平松さんのコーナー~~~~

 

 

タッキーに『雪見だいふくレンチンすると旨いですよ』と言われ、やってみるも時間が長すぎてどろどろになってしまったの画

 

 

 

 

学生時代に流行った『サッカー』と『バスケ』で遊ぶおじさん2人の画

 

 

 

 

根太の間から

 

 

 

 

床下へ

 

 

 

 

消え行く平松さん

 

 

 

 

 

おしまい

 

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