大工の日々―平成建設職人集団
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大工の日々―平成建設職人集団

首切り検討会

2017.12.15

どうも渡邊です。

先日友人が結婚するということで

何か作ってほしいと頼まれたのでこんなものを制作。

 

 

新宿某所のオブジェをケヤキで作ってみました。

トイレがどっかの片隅に置いといてもらえたらと思い置物にしました。

最近ウェディング関係のものをよく依頼されるようになりました。

作ってほしい方は自分まで~。

 

 

 

はい。鎌倉。

 

前回の荒板の上に床暖が敷かれました。敷かれたのは、

 

 

台所まわりと

 

廊下まわりと

トイレと脱衣場です。写真は撮ってませんでした。残念。

 

 

この上にみなさんご存じムク暖を張っていきます!

 

その前に重要な一仕事。大量の「首切り」です。

首切りに関して何年かまえーに山中さんが書いていたので探してみてください。

 

簡単に言えば化粧柱に床を差し込むための作業です。

 

しかし、この作業全然簡単に終わりません。時間かかります。

 

ひとつ前の現場では

 

このような道具を使っていました。

 

 

0.5ミリ薄くした床板に這わせるように鋸をチョリチョリ

柱が太いほどチョリチョリ長さが伸びるのでぶれやすくなります。

 

(ぶれっぶれですみません。)

次にノミでコチコチします。

これも太いととコチコチ長さが伸びるので刃が思うように届かなくなります。

そして微調整の繰り返し。。。。

1か所にハマると数十分かかります。

それが数十か所あるので何日もかかります。

 

しかし今回の現場からはこちらの道具たち。

電動工具が増えました。

何度か登場している。

入墨カッターと

際カッター。

この二つはともに「首切り」のための道具なので

ふたつが揃うことがなかなかないので比べてみました。

 

※あくまで現場大工たちの感想です。

大工以外の見ていただいている方はちんぷんかんぷんになると思いますがしばしお付き合いください。

 

まず際カッター。

ディスクグラインダーのような持ち手で、本体を下に押さえながら定規となる後方の板を這わせるので

進ませづらい。かつ重心が後方にあるので前方の刃から遠いのでぶれやすい。

しかし、しっかりと安定させながらすすめると長距離を短時間で首切りが可能。

このような感じ。刃自体の厚み(15㎜)とパワーがあるので堅木でもばんばんいける。

その他用途は刻みのときに1階の天井板のしゃくりの時に使っていましたが、他ではまだ使えていません。

まさに首切るための道具です。

 

次、入隅カッター

本体自体が微調整可能なのでここは固めに入れたい時と少し緩めにしたい時とすぐ調整が効きます。

そして、トリマーに近い扱いなので重心の近くに刃があるので移動がしやすい。かなり安定している。

あと入隅が削れるのはありがたい。

しかし、刃自体は6㎜軸に6㎜厚の刃なので堅木を何回かに分けて進めないと厳しい。

無茶をして軸が曲がることがあり。

ちゃんと使えばめちゃめちゃキレイな仕上がり。

 

難しい納まりにもばっちり対応してくれます。

床暖まわりの約20本が半日で終わりました。

その他用途では、面戸しゃくりの時に使っていましたが

最近では、

 

柱に角を抱かせ

 

 

その角に入隅カッターを這わせると

 

腰板のシャクリができます。(ボードしゃくりもできます。)

 

結論。

際カッターに比べ多用途に渡り活躍する入隅カッターの方が使いやすいですかね。

 

首切りを終えると床貼です。

パシパシっと終わります。

 

 

木の本来の艶がすごいきれいです。

 

実は木目を繋げるように張っています。

 

床が張れると進んだ感が上がります。

 

これからみるみる変わる現場を平松さんがどんどんアップしていくと思います。

乞うご期待!

 

最近最後に人物を載せる風潮があるので自分からは

 

 

階段の大仕事を終え、デザイン部に撮ってもらっているとこをパシャリ。

やってやったオーラがすごいです。

 

 

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