鎌倉だより⑪
author:
瀧本 篤典category:
T様邸【設計:日影良孝建築アトリエ / 施工:平成建設】
白い吐息とともにトラックに乗り込む
セルを回す
けたたましいエンジン音と共に顔に吹き付ける冷風
温風になるにはまだ時間がかかりそうだ
かじかむ指を温め平松家をめざす
無音のラジオからようやく音楽が流れ始める
落合陽一の声が寝起きの耳に心地いい
「変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない」
彼の座右の銘だ
落合信彦を父に持つ彼は「現代の魔法使い」と呼ばれ
若干30歳にして世界に注目されている
代表作品の「ホタルの価値観」はあまりにも有名
彼の独特な発想、世界観に触ていると
少しずつ頭の中にかかったもやが晴れていく
ぼくはこのひとときを猛烈に愛している
そう鎌倉生活2度目の冬が訪れたのである
瀧本です
鎌倉入りする前に急遽開催された「寮生活会議」と称した飲み会が懐かしい
MCチアキを中心に様々なルールが取り決められた
起床
家電
食器
風呂
トイレ
掃除
洗濯
料理
買い出し
・・・etc
不安を抱え乗り込んだ鎌倉も
今やとても居心地のよいものになった
その基盤をなすのがZAP兄さんこと、原田さんだ!
原田さんはこの一年間ほぼ休むことなく料理を作ってくれている
しかも、仕事終わりにだ
しかも、リクエストしない限り同じメニューは出てこない
ちなみにぼくが大好きな料理は「トリチリ」である
茶碗3杯はいける
他にも毎晩のように豪華料理がお腹いっぱい出てくる
ほんの一部だ
言うまでもなく全てが美味
原田さんは「変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない」
しかも、みんなの好き嫌いを把握している
さらに毎週月曜日に一週間分の食材を買い込む
もちろん、週末にはきっちり使い切るという計算力
最近では平松さんの帰りに合わせて火加減を調整するという心配り
原田さんの頭の中は一体どうなっているのだろうか
複数のことを同時に高速処理している
原田さんはいったいいつ休まっているのだろうか
休まっていた
お気に入りの羊毛に包まれスヤスヤ
原田さん、束の間ゆっくり鋭気を養ってください
そして現場は進んでゆく
ではでは
おまけ:オヤビン刻み
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