職人たちの挑戦
平成建設は、社員による新しいものづくりを応援しています。「漆の新技術開発」や「七曲」「ネツギカフェ」といった職人たちの挑戦は平成建設の新たなサービスへ繋がっていきます。
鎌倉らしい住まいをと、伝統的な木造建築や古民家再生を手掛ける日影良孝氏による設計で、古民家を建築。建築に携わったのは、平成建設の大工集団。日影氏と棟梁の小川が部材選びに3か月を費やし、古材を丁寧に大工が刻んでいきました。古材に残された道具跡から、施した職人の手腕や木に対する想いを読み取り、学びながら、膨大な数の墨付け作業、仮組、建前、内装工事と、工程が進むにつれ、大工たちの腕が磨かれていきました。
工務部では、「多能工」と呼ばれる型枠・鉄筋・土木・外構・住宅基礎・足場の工事をすべてこなす職人を育成しています。彼らの次なるチャレンジは、コンクリートに表現をプラスした『デザインコンクリート&MPC』。コンクリートをまるで石や岩、レンガ風に仕上げることができたり、模様やロゴを描きだせたりと、表現の幅を広げています。これらの挑戦は、コンクリートの新たな活路を見出し、職人のさらなる多能化を後押ししています。
この挑戦に関する記事
2019年創業30年を機に新たな本社屋を建築しました。建物は3階建てで、ラウンジを中心としたオープンなオフィス。外装には県産材の桧ルーバーを用い、井戸水の利用などで災害時の地域防災拠点化も見据えています。またZEB(ZEB Ready)の認証を取得予定で、環境や地域にも配慮した建築として生まれ変わります。新社屋は、社員の働き方を変え、新たな発想が生まれるプラットフォームとなることでしょう。
平成建設の大工によって運営されている木工ワークショップ。あるときはnetsugi cafēで、あるときはショールームで、さらには地域のイベントで開催されることもあり、毎回多くの人で賑わっています。職人である大工と一緒に木工を楽しめるワークショップは好評で、保育園や小学校、大型商業施設などから開催オファーがあることも。
平成建設は「漆×建築」の取り組みを積極的に行っています。きっかけは、漆大工である有賀を中心に進められた『不燃材への漆塗技術』の開発です。木に塗るのが一般的な漆をコンクリートなどの不燃材へ塗る技術によって、モダンな空間への「アート建材」として提案が可能になりました。現在、乾漆の技術を応用した照明器具の開発も始まり、漆を使った『新しいものづくり』に期待が寄せられています。
世田谷支店には、「平成記念美術館 ギャラリー」が併設されています。藝術界を牽引してきた作家や、次世代の作家といった様々なアーティストによる企画展を定期的に開催。作家自らによる講演会やワークショップを通じて、より親しみやすいアートへの入り口を提供しています。また、社員の藝術への知識を深め、鑑賞力を蓄えることで、設計士のデザイン性や、職人の美の感性を磨くといった役割も担っています。
建設業界にも働き方改革の波が押し寄せています。働くことの持つ意味そのものの改革を示唆するものとして、代表の秋元は「楽しみ方改革」を提唱。無駄を省き効率的に「楽して」働く手段を探すことに終始せず、「楽しんで」働くビジョンを描き続ける…。楽しんで働ける職場の環境づくりはもちろん、与えられた環境を楽しめるかどうか?一人ひとりの姿勢が試されています。
2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)に向けて平成建設は歩み始めました。環境・働き方・技術革新といった様々な社会問題に対して積極的に取り組むことは、平成建設の新たな価値創造への挑戦でもあります。