このブログのテーマである『多能工の日々』からは少し外れますが、今回は小ネタを投稿します。
「工務部ってどんなことをしているの?」「鉄筋コンクリート造のマンションってどのように造られるの?」といった質問を数多くいただきます。しかしながら口頭だけで相手の頭の中にイメージを描く技量は私にはありません・・・。
そんな時に活用させていただいているのが建設技能トレーニングプログラム、略して建トレというサイトです。
国土交通省のページによると・・・
本研修プログラム(建トレ)は、建設業従事者一人一人の生産性向上を目的に、多様な技能・技術の取得の機会を提供する建設リカレント教育の一環として、業界団体、企業、大学、教育訓練施設等の監修・協力のもと、富士教育訓練センターを運営する職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会が制作しました。
(中略)モーションキャプチャー等のICTを活用して熟練技能者と若手技能者の技能の見える化を促進、さらに3Dモデルを用いた建設技能の理解促進に資するデジタル教材で構成しており、スマートフォンやPC等により時間・場所を選ばず、どなたでも無料でご利用いただけます。
国土交通省HPより抜粋
要するに、「建設業の技能の習得って大事だけど大変だから、最新技術を用いたイマドキの教材を公開します。自由に使ってね。」ということのようです。建トレへのリンクはこちら↓
普段なかなか目にすることのない建設現場。でも、実は最先端技術を使った教材でその裏側を垣間見ることができます。
数ある建トレのコンテンツの中でも鉄筋コンクリートのデジタルライブラリーは、何度も見せたくなるほど優れていると感じます。↓
冒頭で述べた「工務部ってどんなことをしているの?」「鉄筋コンクリート造のマンションってどのように造られるの?」という質問には、この動画を見ていただければ半分は回答できたようなものです。
さらに、より専門的な内容になりますが、型枠工事において、若手職人と熟練職人の動きの違いを体に着けたセンサーで分析する動画など、職人にとっても興味深い動画が多数あります。
建築技能の部門として、この教材を活用しない手はないと考え、既に一部の動画は研修などで活用させていただいております。
建設業界では、若手職人の育成が喫緊の課題となっています。建トレのような革新的な教材を活用することで、より多くの人々が建設業の魅力に触れ、業界を盛り上げていくきっかけとなることを期待しています。
それでは今週も、官民一体となって安全作業で頑張っていきましょう!