大工が建てたい家 | 土間と無垢の木が彩る大工の家
設計について

大工が建てたい家

こんにちは大工の高橋です。今回は僕が家作りにおいて大切にした事をお話ししたいと思います。

まずどんな家にしたいか。簡単に言うと「おばあちゃん家みたいな家」です。笑
少し古びているけど艶があって、落ち着いた雰囲気の無垢の木たち。い草の香りに癒され、なぜか寝転びたくなる畳 。ヤンチャな子供の頃の遊び場でもあった少し広めの土間。あのなぜか落ち着き、自分の成長と共に思い出が増え、歴史が刻まれていく空間。
我が家を、家族の成長と共に良さが増していく家にしたいなー。そんな思いがありました‼︎

そんな、私の理想の家に近づけるため欠かせなかったことが、無垢の木を材料に使う事です。

(洗面カウンターに使う予定の檜の無垢の一枚板)

なぜ無垢材なのか…
『経年劣化』という言葉があるように、多くの材料は使い始めは綺麗ですが、どんなにメンテナンスをしても、どんどん劣化してしまいます。でも、無垢材は10年、20年と人の成長と共に変化します。

例えば床。子供の頃おばあちゃん家でよく手伝った雑巾掛け。掃除すればするほど艶が増し、色も濃くなります。それがまた、『あの頃掃除をよくしたなー。』と時代を思い出させてくれる。さらに、大黒柱に背丈の成長を記した傷。子供の頃遊びまわってできた傷やしみ。傷やしみまでもが、昔を思い出せる味や風合いにすることができるのは無垢材だからこそではないかと思います。

ですので僕は無垢材の場合、『経年劣化』ではなく、『経年変化』だと思っていて、10年20年経っても家族と共に成長し、時代を刻みながら変化する。そんな家を建てたいと思っています!

さらに欲しかったものがもう一つ。『通り土間』です。
広い土間があれば、来客との談笑に使用したり、庭とつなげて遊び場にしてみたり‼︎ 何よりも、農家さんの家にお邪魔した時、そこで談笑させてもらった時に、その、玄関なんだけどちょっとした憩いの場の様な空間にとても憧れを持っていました‼︎

土間の出来上がりや、無垢材の美しさなどなど、少しずつ出来上がりを披露していけたらと思っているのでお楽しみに‼︎

さてさて、肝心の間取りはと言うと… 自分で考えるにはハードルが高すぎたので、優秀なうちの設計士にお任せしました! 素敵な間取りを考えてもらったので、形になるのが楽しみで仕方ない…

もうすぐ着工です!