防湿シートを敷いた日の午後、コンクリートミキサー車が現場にやってきました。
ネコ(一輪車)に生コンを積み込んで、多能工・笹岡が敷地に入ります。さあ、捨てコン打設開始です!
はい!ちょっと待って!なぜ「捨て」コンっていうのでしょう?使う材料なのに。現場で聞けなかったので、ちょっと工事部に行って聞いてきました。
捨てコンの役割、とてもわかりやすく教えてもらいました。(工事部・志村より)
地面がでこぼこしていると、建物を建てる基準となる墨を出せない(線を引けない)のだそう。そこで基礎の型枠を載せる部分の水平を出し、墨を出せるようにするのが、捨てコンの役割です。このときは、平らにするのが目的で、生コンクリートが乾くまでのスピード勝負!ちゃんと水平を出すのは基礎の型枠を乗せたときなんですって。
捨て型枠 という言葉もあるようです。通常型枠はコンクリートが固まった後に取り外して回収しますが、地中に埋設されるような場合はそのまま残すこともあり、そのような回収しない仮設のものを「捨て」と表現することがあるとのこと。 「捨て」というものの、ちゃんと必要な材料なんですね。
では、現場に戻ります。
ザー。
ザザー。
盛り土のまわりに生コンクリートを流していきます。その脇で、多能工・渡辺と後藤が手早く生コンクリートをならして、平らにしていきます。
敷地の奥のほうから順番に生コンを配って歩く笹岡。「次はそっちに、ちょっとくれ」と、後藤から笹岡へリクエストが入ります。平成建設の職人は、ベテランも若手もみんな一丸となって働きます。世代はバラバラでも、チームワークは素晴らしいです。
しばらく作業の様子をみていると、平らにならし終わったところから、後藤が鉄筋の棒を抜きました。午前中に「なんだこれ?」と思っていた棒は、コンクリートを流す高さの目安だったのですね。
基礎の外側には鉄筋の棒がありませんでしたが、そのかわり板枠の上端まできっちりコンクリートを敷き詰めていきます。
いちばん手前の部分まで、しっかり捨てコン入りました。
盛り土していない部分にびっしりとコンクリートが流され、今日の作業は終了ですね。お疲れさまでした。
と思っていたら
監督・稲木が施工状況を確認する傍らで、渡辺が、防湿シートの上に散らばったコンクリートのかけらや砂を掃除し始めました。今後、打設の際に埋まってしまうのに、きれいにするなんて…!!
最後に、作業報告のための現場写真を撮影して、これで本当に今日の作業が終了です。