今回、見学会を開催させていただくのは、旗竿地に建つお住まいです。
こちらのお住まいのように土地の形が、長方形や正方形とは異なる場合、土地の使い方や間取り、ゾーニングなどに工夫が必要な場合があります。さて、どんな工夫が散りばめられているのでしょう。こちらのお住まいについて、設計士の和田にインタビューしてきました。
--- 中庭をプランニングしたのはなぜですか?
お施主様が最初に要望されていたのが「玄関から見えるお庭」でした。当初、LDKと玄関を南側に設けていたのですが、様々なご要望を伺っていく中で、住まいのサイズが大きくなりまして。住まいが大きくなれば、家の中心が暗くなりがちです。ですので、家の中心に、中庭を作ることで光を取りこみ、同時に玄関からも見えるデザインを考えました。
体感してみると、とても明るいですね。
もちろん、南側からの光もあるのですが、中庭があることで開放感が感じられ、また、窓を開けると風通しも良いですね。
--- 中庭のイメージは、どうされました?
お施主様が「和テイスト」を考えていましたので、落ち着いた雰囲気の中庭を作りました。
モミジと下草で和の雰囲気に。玄関アプローチの屋根も木目調としたので、中庭との相性もいいです。玄関に上がる1段目には、自然石を置いています。
--- 南側はどう活用されましたか?
自転車置場を考えていて。当初は車の後ろ付近にサイクルポートを計画していたのですが、イメージパースを作ってみると、LDKから自転車が丸見えで。それで、庭の奥にサイクルポートを計画しました。芝生に石畳のアプローチを作ることで、庭も印象的になりましたし、サイクルポートだけでなくビニールプールやBBQをしたり。様々な用途に使えるスペースとなりました。
--- 設計士目線で、見ていただきたいポイントは?
体感して欲しいのはバルコニーの広さかな。お住まいのサイズにも寄るのですが、今回は少しバルコニーの奥行きを広くしています。奥行きの広いバルコニーですと、洗濯物だけでなく椅子を置いたり。汎用性があがるかな、と思っています。
あとは、クローゼットですかね。プライベートスペースですのでクローゼットの扉を設けていません。そうすると、広さの節約になったり、もちろん扉分の予算もかかりません。こういった方法もあるのだな、と知っていただけたら、と思っています。
見学会にご来場される方は、ぜひ設計士のポイントも意識してご覧になってくださいね。
住宅街や南面道路で大きな窓が作れない、土地の形に不安がある、土地購入前だけど日当たりについて相談したい方もぜひお気軽に。
旗竿地で明るく心地よく暮らす住まいを実現した中庭のある家をご見学いただけます。ぜひ、お越しください。