あけましておめでとうございます。そして、初めまして!
2020年から「静岡SHOWROOM通信」ブログに参加させてもらうことになりました、大工工事部の高橋直人です!
突然ですが。大工さんって、どんな風に家を作っているんだろう?自分の家がどんな風に組み立てられているんだろう?ふと疑問に思ったことはありませんか??
トンカチで釘を打ちながら、木を使って家を組み立てている。漠然とそんなイメージの方も多いのではないでしょうか。
このブログを通して、作り手目線からの家づくりの楽しさや、魅力を伝えていきたいと考えています!!
今日は少しだけ、大工さんといえば!!な道具を…
『鉋(かんな)』です。ご存じの方も多いかと思いますが、木を削って薄くしたり、材料を仕上げたりするのに使います。
この鉋という道具、派手さはありませんが、非常に奥が深く、昔の人の知恵が盛り込まれた道具なんです!!
たとえば…
これも鉋です。何やら変わった形をしています。
横から見ると…
お気づきでしょうか??
実はこれ、『面取り鉋(めんとりがんな)』という鉋で、木材の角を削りとるためのものです。
ご家庭の棚などの角が…
こうなっているところがありませんか??
このように、角を削りとるために作られた鉋が、この『面取り鉋』です
他にも…
『底取り鉋(そことりがんな)』と呼ばれるものです。
和室でよく見かける障子や襖など、引き戸に用いられる
『敷居(しきい)』や『鴨居(かもい)』
この溝を削ったり、仕上げたりするのに使います。
さらに…
これは『反り鉋(そりがんな)』です。
緩い弧を描いた手摺など、木を曲線に削ったりするのに使います。
以上、ほんの一部ですが、『鉋』だけでかなりの種類があり、全てを使いこなすのは簡単なことではありません。
これらの道具は遠い昔から存在しています。昔の人たちの知恵と工夫は本当にすごくて、こういった道具の工夫だけではなく、いい家を作るための様々な工夫が家のあちこちにちりばめられていて、現代の家にも生かされています。
いい家づくりとは、【住む人のことのために…を最大限に考えること】僕はそういう思いで日々家を建てています。
完成してしまえば、どうやって作られているかあまりわからない家づくり。
その工程や工夫を、これからできる限りお伝えしていきます!!