熱海のパン屋さんといえば「久遠」さんが有名です。
様々な賞を受賞されている久遠さんですが、ポジション的には「街の美味しいパン屋さん」。その地域に住む人の食卓に毎日上がるような、誰からも愛されるような、食べやすく、癖がなく、美味しく、それでいて安いという素敵なお店です。
つまりは地元民が愛するお店なんですが、正月明けの午後にふらっと立ち寄ったところ、イートインは満員、棚は共産主義国のスーパーかってぐらいに品物がありませんでした。
夕方ならまだしも、昼過ぎでこのカッスカスは非常事態。一体何があったのか。
熱海くんだりまで来てパン食べる観光客もいないよなあ、と思ったんですが、確かに店内にいたのは微妙に観光客ではない感じ、でも地元民でこんなに混むか……と訝しんでいる私の背後から新たに家族連れがやってきて、何もない棚を一瞥するなり「あら、じゃあ明日にしよ!」と言って帰っていくのを見送ったのちに、ようやく「あ、別荘民だ」と気づきました。
熱海の飲食店は別荘民に支えられている部分も多く、大衆洋食の名店が多いという現象にも繋がっています。有名どころではスコット、宝亭、クレール、ソアレ、シュマン、とん一などなど。「そのために」旅行するほどではないけれど、家のそばにあればうれしい名店の数々です。
今でこそ市政も若干上向きになりましたが、別荘民の方々は共に谷底を経験した盟友です。観光客が増えて不便になった! と言われないよう、上手く共存できると良いなあと思います。
東京都大田区「漆壁が迎える家」完成見学会
東京都大田区にて、平成建設の職人が手掛ける「漆壁」がお客様をお迎えする住まいの完成見学会を開催します。
計画地の形状は「旗竿地」。旗竿地というのはこういう
地形でして、つまりは入口が狭まっていて内部が広い形です。メイン通りから引っ込んでいるので比較的静かで、外部からの視線も届きにくいというメリットがあります。
今回はその形状を活かし、細い部分をアプローチ+庭としてデザインし、そして扉を開いた瞬間、広い土間と漆壁がお客様を迎えるという構成。
閉から開へと変化する視覚効果により、ゴージャスな漆壁がよりいっそう強い印象を残します。
通常、建築としての漆は木材に塗装されます。
こちらは三島南ショールームの「漆の間」ですが、この茶色の部分が「拭き漆」。漆は非常に強い塗膜を形成するため建材を長持ちさせますが、同時に天然素材ならではの経年による「味」も生み出します。
加えて、平成建設では2017年に「不燃材」へも漆を塗布する技術でグッドデザイン賞を受賞しました。
写真は弊社常設ワークショップ「ネツギカフェ」ですが、写真に写っているキッチンはコンクリート+漆塗りの一品です。
先日、不燃物への塗布技術・開発秘話を読んだのですが、「『塗ってみない?』と言われて試したら凄くよかった」という、非常に素朴なきっかけが記されており、まあ、実際の商品開発の現場ってそういうシンプルなこと多いですからね。しかし当初は再現性に乏しく、様々な方法を試しながら苦労して技術を安定させたそうです。
最初に作ったものが上手くいかなければ、「やっぱムリだよ」「仕上がりが汚いわ」で終わってしまう訳ですが、とても美しく仕上がったために「もう一度これを再現したい」と魂に火が付いたというのは運命の妙というものでしょう。
こちらの漆壁は内側と外側ふたつの異なる仕上がりとなっています。
浮かび上がる模様の違いは下地の仕上げが違うから。半透明の漆を丁寧に塗り重ねているため、どちらも内側からほのかに光るような、謎めいた表情を見せてくれます。
ぜひ間近でご覧ください。
開放的なLDKは廊下のないひとつながりの空間。
日当たりの良いコーナーはビルトインのソファスペースとして活用。
隣接するのは、旦那様の書斎とお子様のスタディスペースを兼ねるライブラリー。本棚とデスクを造り付けることによって大規模な省スペースを実現しました。インテリア全体に統一感があってスマートな印象です。
キッチンとは建具で仕切られていますが、大きなガラス面があるためお互いの様子を確認できます。
こちらの個性的なキッチンも見所のひとつ。恐竜の背骨のような水栓がインパクト大。
「反対に! 曲げたら!! 屋内に水が撒ける!!」という頭の悪い発言をしたところ、「可動域が広くてシンクの掃除がしやすいですね」と冷静に突っ込まれました。
階段に設けたパーティションにもガラスを用いています。すりガラスが光を透過するため圧迫感がない一方、高さは天井にまで到達するため、誤って階段に落下する危険性を防止。
そして主寝室には木ルーバーを貼り、天井高さを抑えた落ち着ける空間としています。リビングやエントランスの天井は高くすることで開放感のある広々とした空間に、ダイニングや寝室の天井は低くすることで、巣、あるいは胎内といったプリミティブな感性に訴えかける空間になります。食や睡眠といった生存に関する行動には、やや本能が強く残っているのかもしれません。
個人的に素敵だなと思ったのがこの洗面。洗面というのはホールなどに設置されることが多いんですが、こちらのお住まいでは寝室直結なんです。「通路」を極力減らし、寝室とユーティリティルームを直に繋げているデザインは無駄がなく、歯磨きにしろ洗顔にしろ、使い勝手も数段良くなります。あとダウンライトとタイルがすてき。シンプルな収納もいい。大きな鏡も、混雑する時間帯でもご家族仲良く使えて良いですよね。
そして屋上も見逃せません。
空が広い。
3階建てのお住まいの屋上ですので、開放感は抜群です。人目を気にしないプライベートガーデンにするもよし、バーベキューやグランピングのようなアクティビティに利用するもよし、都市部での生活をいっそう便利に、日々のゆとりを生む空間となりました。
自由設計の強みを存分にご体感いただけるお住まいです。ぜひご予約の上、ご来場ください。
※本見学会は予約制となっておりますので、事前のご連絡をお願いいたします。折り返し担当者より近隣の地図をお知らせいたします。
1/19~20 東京都大田区にて新築住宅完成見学会 開催
2019.01.19~2019.01.20
平成建設の漆職人が仕上げた「漆壁」がお客様をお迎えするお住まい。土間やルーフバルコニー、製作家具など、プレミアムな見所が満載です。
詳細はこちら
他の見学会情報はこちらのページよりご覧ください。
2019年初春 首都圏イベント一覧
2019.01~02
2019年初春、平成建設は東京・神奈川にて注文住宅3件、賃貸マンション2件、計5つの見学会を開催します。ぜひお近くの会場まで足をお運びください。
詳細はこちら
沼津市にて新築住宅完成見学会開催
1月19日・20日、沼津市にて新築住宅完成見学会を開催します。
見学会を開催させていただくのは、「住みやすさ」を重視したお住まい。廊下を極力なくして無駄なスペースを省き、大工が製作する造り付け家具で効果的に収納力アップ。
テレビボードとカウンターテーブルの奥行きを揃えているため、凹凸がなく見た目もスッキリします。
ぐるりと回した間接照明により、LDKは温かみのある空間となりました。
一方の「趣味の部屋」は落ち着いた色合いの壁紙で寛ぎのスペースに。
そして、収納力のある和室は、現在はリビングの延長としたりお客様をお迎えする空間としても活用できますが、将来的には主寝室に作り替えることが可能。ライフステージの変化を見越し、将来的には1階のみで生活が完結するレイアウトとしてます。
最近は減築リフォームが増加していますが、階段の上り下りは年を取ると想像以上にきつくなるので平屋で暮らせるレイアウトはとても便利です。長く暮らす住まいですから、「今」も「未来」も使い勝手良く暮らせる計画性も大事ですよね。
予約不要のオープン見学会ですので、ぜひ皆さまお誘いあわせの上ご来場ください。
1/19~20 沼津市にて新築住宅完成見学会開催
2019.01.19~2019.01.20
将来の暮らしを見据え、ライフステージの変化に柔軟に対応できるお住まいの完成見学会です。予約不要のオープン見学会となりますので、ぜひお気軽にご来場ください。
詳細はこちら
ねつぎカフェでおしゃれなペンケースをつくりましょう!
次回のねつぎカフェは2月9日(土)です。
ご製作いただけるペンケースですが、サイズ感的に普段持ち歩くというよりも、インテリアとして暮らしの中にそっと置いていただくのが宜しいのではないかと。
椅子の手元にペンケース。
PCの近くにペンケース。
ムーディな中にペンケース。
こちらは「ウェットサンディング仕上げ」となっているのですが、触った瞬間に「しっとり」とした滑らかな感触に驚かれるかもしれません。
塗装が渇く前にサンディングを施すことで、オイルと木粉が混じり合いながら表面を覆い、とても滑らかにコーディングしてくれるそうです。試しに目の前の後輩に感触を表現してもらいましたが、曰く「肌に吸い付くような…」とのこと。
ヤダ…想像以上に詩的な表現してきたわ……
肌に吸い付くような滑らかなペンケース。感触を直にお伝えできずに残念ですが、インテリアとしても良い感じです!
樹種の他に、ゴムを留めるボタンも複数用意しているそうです。ぜひご参加ください。
ワークショップ netsugi café からのお知らせ
2019.2
「netsugi café」1月はお休み、2月は「ペンーケースとミニえんぴつ」です。
詳細はこちら
今年の運を試せ! 福袋ご開帳
福袋 というものがあります。
もともと「当たり袋」と「外れ袋」があるものですが、近年は年末セールの在庫処分として使われるあまり「鬱袋」とさえ呼ばれるものまで登場し、福袋自体がかなりリスキーな存在となってきました。
経験上、アパレル関連の福袋には絶望が詰まっている。
いつだれがどこで着るんですかァ!!?? と、問い詰めたいものの中に、1、2枚は辛うじて着られるものが紛れていて、絶望の底の希望。パンドラの箱。
反面、食品関係、特に生産者や仲卸が販売する福袋では完全赤字の大サービスを目にすることも多く、実は私も「モツ1.4kgで2019円袋」を思わずクリックしてしまいそうになったんですが、冷静に考えて1週間モツ・フェスティバルか……と思い至り、踏みとどまりました。
いくら利益を相殺しやすいとは言え一定の売り上げがないと送料分を吸収できないわけで、食品関係の福袋は届く量が膨大になりがちです。野菜3kgとか、豚バラ3kgとか。これはこれで扱いに困る。
インテリア関連は袋ではなく箱になりがち。でもね……使用用途が明確でない雑貨って処分に困るんですよ。可愛いよ、可愛いけど、要らないよね? っていう。インテリア関連は年末にそのまま断捨離される危険性を孕んでいます。
そういったリスクを忌避して最近は中身がオープンになった福袋も販売されていますが、中身が分かるそれを、福袋と呼んで良いのでしょうか。中身が分かってしまえばそれはもはや福袋ではないのです。ただのお得な初売り袋なのです。
てなわけでこちら。
熟考の上に購入したのは「食器」の福袋です。食器は使うから無駄にはならないであろう。
ヘイ。ご開帳。
中身を全部出したのがこちら。今回は小売店さんから、デンマークの「RICE」というブランドの福袋を購入いたしました。キッチュで可愛いデザインのメーカーさんです。
スカンジナビア・クロスを戴く北欧諸国はシンプル&ナチュラルが強調されがちですが、 Flying Tiger Copenhagen 擁するデンマークは若干方向性が違いますね。
商品は税込み ¥3,240。では中身を順にご紹介。
RICEさんの主力はメラミン食器のようです、内側の色合い良いな! かわいい。
カップ(small) ¥ 604
カップ(midum) ¥ 972
ボウル(small) ¥ 1,512
ロングスプ-ン ¥ 432
トレイ ¥ 1,728
こちらはパーリィ用の紙皿と紙コップ。同柄で揃えていただきました。
ペーパープレート(8枚) ¥ 658
ペーパーカップ(8個) ¥ 658
こちらは雑貨。えんぴつとえんぴつ削り。フラミンゴはいちおう消しゴム…なんですけど、汚れちゃうから使えないですよね~。
シャープナー ¥ 648
消しゴムつき鉛筆 ¥ 324
皿洗いブラシ。ピンク×青は小学生のころ凄く好きな配色でした。
ディッシュブラシ ¥ 648
そして最後がこちら、しっかりしたグラス……なんですが、公式サイト上でも該当する商品がなく、既に販売終了したもののようで値段は不明となっております。グラスにしちゃ重いし、内側二重になってるし、不思議なデザインやのーと思ってひっくりかえしたら、蝋燭のイラストが書かれていたので、これはグラスではなくキャンドルホルダーですね。危ない危ない。
うん、紛うことなきキャンドルホルダー。キャンドルなんて普段使いませんけど、震災で計画停電になった際に困ったので、家にひとつぐらいは置いておこうかな。
ということで、合計金額 ¥ 8,184 + キャンドルホルダー
えっ、たぶん3倍。凄いな!
食器は会社で使うとして、紙皿とコップは使う~と言ってくれた方に譲って、何気にロングスプーンとディッシュブラシが有難かったです! 金ブラシ買おうかなと思っていたのでちょうど良かった。
食器の模様ですが、皿の模様が強すぎると何載せても皿が勝っちゃうので撮影時はこれぐらいの方が映えていいんですよね。使い勝手は良さそうです。
さてこちらの福袋、当たりでしょうか外れでしょうか?
個人的にはとても良心的なショップさんだったなと思います!
イエス Stay clean!
それでは今週もよろしくお願いします。