雪を見に行きたかった 3 | 平成建設オフィスブログ
今週の平成建設+

雪を見に行きたかった 3

2/29の静岡支店、3/14の世田谷支店ワークショップは中止となりました。
netsugi café の「こいのぼりを作ろう」は4月に開催予定ですが、状況により日程の変更などあるかもしれません。変更がありましたら別途お知らせいたします。

今週末のマンション見学会は開催する予定です。
完全予約制の「個別案内」となりますので、参加を希望される方は日にちと時間帯をご指定ください。

今週は……27度でウィルスが死滅するからお湯を飲めという噂が流れて、体温が27度以下だったらゾンビだろと散々突っ込まれてましたが、変な噂や謎の民間療法が流布するのは災害時のお約束とはいえ、なんで「27度」だったんでしょうね。

もうちょっと信頼性の高い情報だと、NewsweekがCDC(アメリカ疾病対策センター)局長の弁として、クルーズ船での感染はエアゾルよりも接触で広がったという可能性を示唆しています。紙やプラスチック上ではウィルスが長時間生存しているそうなので、結局は「手洗いをしっかりしましょう」が最も有効かと思われます。私は帰宅したらお風呂に直行なのですが、このような事態にはまあまあ有効かなあという気もしますので、暫くは皆様もお風呂直行如何でしょうか。

とはいえ、紙箱・ダンボールとか食物の個包装とかに触れたら即手を洗浄というのも、まあ……一般家庭では無理かなあと思いますので、ウィルスとの「接触」は不可避として、「感染(体内で増殖)」にならないよう、結局は「免疫力上げろ!」ということになってしまうと。

ゆっくり休んで手洗いはしっかりという基本を守ってご自愛ください。

実は3月1日より「春の18きっぷ」のスタートなんですが、状況を鑑み今回は見送りになりそうです。 以下記事は1月9日に松本を訪問した記録です。

雪はあるのか?

前回のあらすじ:松本には水曜日に行くべきではない(声に出して読みたい日本語)

蕎麦。
蕎麦には「蕎麦道」があります。ひとつずつクリアしていくべき段階というものが存在します。

SNSやレビューサイトを駆使して見つけた素敵なお蕎麦屋さん。足を踏み入れた瞬間に気づきました。「アッ、これ完全にご招待制のお店だ」と。空間から「一見さんはお帰りよし」という雰囲気が漂っている。長野だけど。

ただ、Uターンするにも時間が時間でしたし、広い店内に一組だけお客さんがいる状態で、恐る恐る「営業されていますか?」と聞いたところ、やってますよと席へと案内していただきました。(ありがとうございます!)
古い家屋をリフォームしたおしゃれな空間、囲炉裏、アンティークの机、革張りの椅子、ストーブ。……メニューがない。

「(メニューは)一種類しかありませんからね」と女将に告げられ、前菜(多分)と液体が運ばれてきました。そうですね。机の下で高速検索した結果、このお店には一種類のコースしかないと出てきました。

フィンガーボウルの水飲んだ人の気持ちが分かる。

匂いで日本酒だということは分かったが、組み合わせこれであってますか? 大丈夫ですか、私。

奥にちょっと写ってますが、「足りなかったら使いよし」と薬味は二皿くださいました。

常連さんの動きを探りつつ、蕎麦を食す。普段はあまり音をたてないんですが、常連さんが豪快に音をたてて啜るので真似してみます。
美味しい、おいしいのですが、美味しい蕎麦、ということ「しか」分からない。この蕎麦の本当の美味しさをきちんと理解していない。どれぐらい美味しいのか、どういうふうに美味しいのか分かっていない。「いや、〇〇の店よりも香りがいいなぁ」みたいな分かってる風の顔をしてみますが、すっかり見透かされている気がします。

ぷくぷくふっくら。つやつや。

日本酒に前菜、蕎麦、野沢菜、甘味とコースをこなし、最後は蕎麦湯で〆。うん。美味しかった。しかし完全に場違いだ。すみません女将! お会計お願いします!

後日レビューを再度確認したところ、「政財界の名士が訪れる都内の隠れた名店が松本に移転」されたそうで……そうね。完全に隠れ家系だったものね。蕎麦は美味しかったし空間にはプレミアム感がありましたが、私は挙動不審者でした。
知る人ぞ知る的な通好みのお店でしたので、あまり騒がしくならないよう店名は控えさせていただきます。ただ、何というか蕎麦道の高みの端っこに触れることが許されたような経験でした。

この通りもお休みされているお店が多かった…

ま、まあ……大分キョドったけど念願の信州蕎麦も食したし、あとは松本土産を買うだけですね!! 城下町松本には古い通りが幾つもあり、今回はこちら中町通りの「てまりや」さんにて

松本は洒落た洋菓子屋さんが多い。

松本銘菓で有名なバウムクーヘンを購入し、少し早めですが松本駅へ。

!?

当社季刊誌 noyie は資料請求よりお求めいただけます!

(これは……コラボ待ったなしか……)

ところで、岐阜駅前には信長。

アタッカー。

甲府駅前には信玄。

タンク。

では松本駅前には誰がいるのでしょうか?

ヒーラー。

松本駅前にいるのは「播隆上人」です。

播隆上人は 槍ヶ岳を開いたと伝えられている浄土宗の僧侶。松本と言えば登山の街、旧制松本高校は日本を代表する登山家を多く輩出したことでも有名です。
……しかし石川数正じゃないんだな。マンホールも手毬だったし、城の立ち位置が謎。

地元の人は慣れてるでしょうがこの篠ノ井線の表示は極めて不可解です。

さて、松本駅では予定通り 15:30発 篠ノ井線長野行きに乗車。この列車は片方がボックス、片方がロングシートという初めて見る作りで、席取り合戦が発生するレベルで混雑していました。みっちみち。写真撮れないぐらいみっちみち。そのみっちみちの中、唯一撮れたのがこちら。

おばすて(ナマステの発音で)

すごい名前やん……?
昔話の「うばすてやま」のモデルは長野県北部の山と伝わっており、この駅から見える冠着山はその候補のひとつ。とは言え、「老人を山に棄てる」という物語は大陸から伝わった伝説であり、実際に高齢者を棄てよという法律が施行された公的記録はないそうです。日本は何だかんだいっても儒教の影響下にあるので、「孝」に反するような法令は発令されないでしょうし、となると起源は中国よりもっと西の方なのかなあ。
歴史上、飢饉で減らされたのは老人よりも赤子であったとのこと……労働力になるまでに時間がかかるのが理由でしょう。

窓口閉まってるし、きっぷの買い方が凄い分かりづらくて……

16:50 長野駅着。乗車時間は85分。結構な距離なんですけど、松本から長野まで乗ってる人、かなり多かったですね……
この先はしなの鉄道北しなの線に乗り換え。 JRではないので一度改札を出て切符を購入します。

こちらの車両、1978年製造とのことで……JRは新しい車両あげてよ!(あげてよ!)

北陸新幹線開通に合わせて信越本線の並走区間は民間企業へと移管され、「しなの鉄道」と名前を変えて運用されています。
移管される前なら熱海→高崎→長野で5時間程度で行けたはずなんですよね。身延線経由だと7時間かかるんですよ。7時間。どこでそんな時間がかかってるんだ! 身延線か。

いやあああ……扉が半開き……(不安感)

しかし、この列車の凄いところは扉が手動だってことですよ!! ボタン式はわりと見るけど手動は初めて見た。列車の扉を手で開いて良いって、レアな体験なような……異国ではなく隣県ですらこの違い。世界は広いですね。本当に。

あるっちゃあるけど……

長野駅を出てから15分が経過。
うーん……雪……雪……雪あるか、これ……?

目的地に到着しちゃったんだが。

黒姫はサーペントドラゴンの嫁。異類婚姻譚ですね。

本日の宿泊予定地はここ、豪雪で有名な黒姫です。しかしどうも、様子が怪しい……