日本のウィスキーが世界で高い評価を受け、現在高騰しているのはそこそこ有名な話かと思いますが、実は日本のワインも評価が上がっていることをご存じでしょうか。
世界最大級のワインコンクール「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019」にて、メルシャンの白ワインがトップ15に選ばれました。
メルシャンと言えば、一定の年齢以上の方には「クリスマスに子供が飲むシャンパン風ぶどうジュース」のイメージが強いかと思います。昔は皆、クリスマスにはクラッカーを鳴らしたし、変な三角形の帽子被ったし、メルシャンの子供シャンパンを飲んだものなんですよね。今クラッカーってどうなったんでしょうね。全然見ないけど。
日本のワインといえば甲州ワインですが、こちらも世界最大級のコンクール「デカンター・ワールド・ワイン・アワーズ」にて二年連続最高賞を受賞しています。
ウィスキーのようにいずれ高騰して手に入らなくなるかもしれない日本産のワイン。今のうちに当たり年のものを購入し、寝かせておくのも手かもしれません。
0022ローカルマーケットに参加しました
沼津市にて初開催となる0022ローカルマーケット。会場となった大岡公園は平成建設から徒歩5分ということもあり、当日様子を見に行きました。
周囲をぐるっと回った感じ、中々盛況のようだ。
このイベント……とにかくお子様が多い!!!
そして飲食が全部売り切れ!
売り切れ!
この日は土曜日だったため、同じ部署の中でも「午後は休みにしてローカルマーケットに行ってみようカナ?」等と言っている社員が結構いたんですが……
そして私もお昼ご飯を買おうと思っていたのですが……
ごはんが売り切れていることを確認し、失意に包まれながら netsugi workshopのブースに行きました。
出足好調?
「あの、まだディスプレイが終わってないんですよ……飾りつけが終わる前に始まっちゃった……」
と、佐藤大工が忙しく動き回りながら教えてくれました。
9割8分ぐらいはご家族連れ。天気も程よく、子供たちはハイテンションに遊び、親御さんはちょっぴりお酒を嗜んでゆったり過ごす土曜の午後。
よほど居心地が良かったのでしょう、終了の時間になっても公園には多くの人が残り、祭りの余韻を楽しんでいたそうです。
初回は大成功のうちに終了したとのこと。第二回の開催を心よりお待ちしております。
そしてその際はごはんの数量をどうぞ増やしていただければと思います……(開始20分で売り切れ続出だったそうです)
隣県について知ろう3
この日は9月10日、青春18きっぷ最終日。
前週、流石にあれは「隣県を知る」ではなく「隣県を通った」だけだったと反省し、きちんと隣県を知りに再び甲信地方へと行くことにしました。
先週は暗闇だったので何も見えなかったけれど、昼間見ると富士川が雄大ですね。無人駅の多い身延線ですが、飯田線と比べると人家が途切れる場面は少ないです。
そこ、比べていいのかわかりませんが。
しかしこの日、東海道本線、身延線、あずさ7号全部遅延。乗り継ぎに支障は出ませんでしたが、前日の9月9日は台風の影響で交通網が麻痺していたため、その影響が残っていたのかもしれません。
なんか毎週長野来てるから本当に近い気がしてきた。間違いなく気のせい。
ちなみに、これは茅野駅前にある寒天の像です。
そして茅野で何をするかといえばもちろん、諏訪大社4社参りです!
諏訪大社、ご存じですか。 建御名方神を祀る社殿です。
国譲りの神話において、天津神による武力示威に抗ったものの、武御雷との力比べに負けて、諏訪地方に遁走した出雲系の神様です。
諏訪大社は諏訪湖を囲むように4社あり、この4社を全て巡るのが正式な参拝作法らしいので、時間をやりくりして一気に回ってみようじゃないかという試み。
まず1社目は、諏訪信仰始まりの地とされる「上社・前宮」から。駅から滅法遠いのでタクシーで向かいます。
イエス前宮!
武御雷に負けた建御名方は諏訪に遁走したと言われますが、そこは無人の野ではなく、のちに守矢を名乗る一族が縄文から続く古い神を信仰する地でした。
前宮の祭神は 建御名方神の妻・八坂刀売神とされていますが、実際のところは洩矢神(もれやのかみ)、あるいは古き神・ミシャグジ様を祀る聖地であったと言われています。
ミシャグジ、御石神、御宿神。人格を持たないエネルギー体としての神です。
古来より日本の宗教観では、精は大気中に存在し、あらゆるものに宿ります。他よりもその濃度が濃いエリアを「神域」と呼び、何かしらの核を中心として精が濃縮・密集すると、それは「神」となる。
核となるのは鏡であり、玉であり、剣であり、時として、石棒。
神社の多くは鏡や剣を神体として祀りますが、それはそのモノ自体が貴いのではなく、そのモノを依り代として神が降臨するから貴いのです。
先進国に於いて、この手の原始宗教的な解釈が違和感なく残っているのは珍しいのかもしれません。
マンホールもカラーになるってもんです。
武御雷→ 建御名方→洩矢神の玉突き事故が起こった結果、上諏訪は神氏(諏訪氏)が治めることとなりました。しかし守矢一族は神長官として司祭の座に留まり、明治の初めまで独特の祭祀を受け継いでいたそうです。
次は上社・本宮へ。ここは徒歩20分ほどの距離だったので歩きます。
いや、20分なら歩くよ私は。40分だったらタクシー使うよ。
前宮から本宮へ向かう途中には神長官として祭祀の一切を仕切った守矢氏の史料館があります。googleストリートビューで内部をご覧いただけるので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
ただ、串刺しが苦手な方は閲覧注意かな!
諏訪大社・上社は、縄文と繋がる狩猟の神としての姿を保っています。大概の地域では仏教伝来とともに宗教観もソフィティケートされていくものですが、上社ときたら蛙を贄に捧げたり鹿を贄に捧げたり、全然自重しない。決して僻地ではない諏訪という地にどうしてそんな古代の信仰がありのまま残ったのか、それは本当に不思議な点です。
一本道を20分ほど歩くと上社本宮に到着……するが、今回はそこで左折。
うっわ……雰囲気あるなぁ……
「墨縄神社」……写真撮ったらフェイタルフレーム出てきそう? いいえ。
これですよ。これ。
墨縄とは墨糸のこと。印付けの時に弾くあの糸です。つまりここは大工さんの神社らしいのです。そんな、大工さんの神社とか……もう参拝するしかないじゃない! ばっちりお願いしてきました!
かつての参道だったという本宮東の鳥居をくぐると、重要文化財である布橋(入口御門)があらわれます。
布橋はもともと現人神である「大祝」のみが通ることのできた回廊で、かつてはその名の通り布が敷いてあったそうです。
守矢氏から神氏へと支配者が変わった上諏訪ですが、その後、神氏の中から幼い男児を選び、神を降ろすことで現人神とする「大祝」制度が長く続きました。神を降ろすのも祀るのも神長官の守矢氏。顕現ではなく神降ろしという点が極めて古代神的、ミシャグジ的であります。
美しい。
ところで布橋を渡っている時にすれ違った方に声を掛けられまして、
「前宮は行かれました? 御朱印は? 下社も行かれますか?」
4社回るつもりだと告げると、4社回ると記念品があるから、ぜひ最後の御朱印のところでそう言って下さいねと親切に教えていただきました。
諏訪の人は親切だなぁ。
拝殿は独特の建築様式で建立されており、諏訪造と呼ばれています。天を衝く樹々を通じて、まさに神が降りてきそうな雰囲気。
参道の景色も神々しい。
御朱印をいただき、タクシーを捕まえに乗り場に向かったんですが……
結論から言うと常駐タクシーはおらず、手配したところ15分ほどのロスが生じ、電車の都合上、この瞬間に昼食は「なし」になりました。
前週からずっと信州そばを食べたがっているのだが中々口に入らんな……
つづく。