日中はエアコンのいらない心地良い季節となりましたね。
朝夕の冷え込みではエアコンの暖房を考える日もあるくらいです。
こんにちは。
営業部の相田です。
先週末は会社のトラックを借りて軽作業をしてきました。
平成建設は職人がいる会社ですので、自動車では出来ない作業をするのにトラックや道具をぱっと同僚から借りられたりするのでとても助かります。
さて、このトラック・・
今では当然のようになっておりますがエアコンが装備されていますので、夏場も車内は快適です。
トラックのエアコン(A/C) のスイッチ
↓
車のエアコンのことについてお話を・・
私も含めて40代以上の方は昔、暑い夏にエアコン(冷房)の無い車に乗って窓を開けて走ったという幼少期の思い出があるのではないでしょうか?
ですが社内の若い世代に車のエアコンについて聞きましたら
「物心ついたときからエアコンがあったと思う」
とのことでした。
実はこの当り前に見落としがちな落とし穴があるのです。
というのは、家にあるルームエアコンが冷房と暖房の両方(昔は冷房のみというものも出回っていました。今も少しございます)の機能があるので、車のエアコンもエアコンと言うからには当然に同じようなものだと考えてしまうということです。
この勘違いから冬場に車内の暖房をするならエアコンスイッチをONにするのが必要と思ってしまう人が多いのです・・・
昔の車は夏はエアコンが無いのでとても暑かったけれども、冬の「暖房」は使えていました。
ですから40代以上の人は車では「エアコン」と「暖房」は別物だということを知る機会があったのです。
ここで今の車はどうかということで、今回、私が乗ったトラックの取扱説明書を見てみましょう。
黄色の枠内にご注目ください。。
↓↓↓
そうです。
車のエアコンスイッチは昔から変わらず 『冷房』 と 『除湿』 機能なのです。
では「暖房」は?ということになりますが、ガソリン車やディーゼル車の場合、昔からエンジンの熱を利用しての暖房となっています。
だからエアコンとは別となるのです。 (暖房だけではコンプレッサー等は動きません)
※割愛しますが電気自動車やハイブリッド車は別の仕組みですのでご注意ください。エアコンでの暖房の場合があります。
よって暖房をかけるためにエアコンのスイッチをONにする必要はないのです。
エアコンスイッチをONにしますと車の燃費が悪くなるのはよく言われる話です。
(コンプレッサーを働かせるため)
しかし、最近の車はAUTOスイッチがついていることが多いので、お好みの温度に設定をしてエアコンスイッチは年中押しっぱなしにして快適な空間にしていらっしゃる方も多いし、暖房期もエアコンスイッチをONにしなければいけないと勘違いしていらっしゃる方も多いと思います。
車のエアコンを小まめにOFFにしてみる・・
そんな簡単に出来ることから車の燃費、節約、エコを意識してみるのは如何でしょうか?
ここで今回ブログの情報元であります環境省のホームページを引用いたします。
⇩⇩⇩⇩
車のエアコン(A/C)は車内を
冷房・除湿する機能 です。
暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。
また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにしましょう。
たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に設定した場合
エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。
引用元:環境省ホームページ
「エコドライブ10のすすめ 4. エアコンの使用は適切に」より
↓
外気と内気が温度差の無い25℃、
まさに今のような季節ですかね?
12%程度の燃費悪化ということは・・・
少しわかりにくいので計算してみますと
仮に無駄にエアコンを入れてしまって燃費が13.2㎞/ℓ走る車であった場合、
燃費が15㎞/ℓに改善されるわけですから
月に40ℓのガソリンを入れていらっしゃる方を仮定した場合
40ℓ×13.2㎞=528㎞
↓
40ℓ×15㎞ =600㎞
72㎞も走行可能距離が伸びるのです。
エアコンOFFで走行距離が伸びた分でご家族でお出掛けというのも一つですね。
節約という考え方でいうと
40ℓ×(1-0.12)=35.2ℓ
月に40ℓの必要だった方が35.2ℓで済んでしまう。
月に4.8ℓを無駄にしないというのはとても大きいですよね。
ガソリンレギュラー価格が150円(税込)であったならば
150円×4.8ℓで
720円の家計の節約になる訳です。
もちろん湿度の多い雨の日や、内外温度差が激しい日などはガラスが曇ったりするので安全運転の為に除湿が必要ですし、暑い日や外気導入の送風だけでは締め切った空間で暑くなったりしますので冷房が必要な場合もあるかと思います。
そういった意味で上記の仮計算で12%丸々の燃費改善できるという私の設定は現実的で無いかもしれません。
ただ、窓を開けても快適な秋のドライブシーズンですのでこの「12%燃費悪化の話」は是非ご記憶に留めておいてください。
トラックの取扱説明書からもうひとつ
皆さんも体感的にもご存知のことかと思いますが・・ ↓↓
外気導入で夏の30℃以上の外気をどんどん室内に入れながら冷房をかけるのは、
例えるならば、ご自宅で夏場に窓を開けて暑い風を入れながらエアコン(冷房)をかけているようなものです。
利きが悪くなるのは当然です。
もし子供が夏休みのお留守番で、窓が開けっぱなしでエアコンをかけていたら、ついついお説教したくなりますよね。
ただ「お父さんの車は?」ということを突っ込まれたら
結構な方が意識せずにかうっかりと外気導入のままということがあるのではないでしょうか?
車や環境に無駄な負荷をかけないで快適に過ごす・・・
快適でエコに暮らす家を作るのにも断熱や気密、空調や換気についてをよく知り、しっかりと計画することが大事ですので、よく知るという意味で共通項があるような気がします。
最近では家電やスマホ等を含めて取扱説明書のペーパーレス化が進んでおり、詳細部分はネットでということが増えております。
↓ お施主様にお渡しする家に関する取扱説明書(冒頭の写真もです)
読むのが億劫になることもある取扱説明書ですが、読むと使い方を含めて何か再発見があるかもしれませんね。
低燃費な家づくりのことは是非ご相談ください。