雑記(一覧3ページ目)

雑記

無限定な広がりと分節のリズム

まとまった広さの土地を分割して建築をしようとする際、敷地は2m以上道路に接しましょうという法律があります。都市が密集しすぎて人が快適に過ごす環境が損なわれるのを防ぎ、空地として担保される公衆道路に、住環境をなるべく近接させようという意図があ...
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コマ割りと想像力

何度も読み返したくなる本や、見返したくなる映画があるように、何度も繰り返し帰ってきて、また出かけても行く起点である住まいは、華美でなくとも安心感を与える拠り所となれば好ましいでしょう。流行のスタイルや最新の機能を備えた設備は、あればそれはそ...
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きりとられるモデルと柔らかな持続

建築の設計の際に作る模型を、モデルと呼んだりします。発泡スチロールや段ボール、木や粘土など材料にする素材は様々ですが、なるべくなら加工しやすいものが好ましい。それは作ると同時に、ああでもこうでもないと作り変えるのに、抵抗が少ないからです。最...
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河の流れてくる方と流れていく方と

大阪の阪急電鉄十三駅から少し艶っぽい商店街を5分も歩けば第七藝術劇場(通称:ナナゲイ)に行き当たる。座席数は100にも満たないミニシアターだ。前身となる映画館は1946年設立、ナナゲイとしては1993年に開館、是枝裕和氏の初監督作「幻の光」...
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原風景の記憶

見覚えのない着信のナンバーは前職の同僚からのものだった。最近転職をして近況連絡とのこと。仕事で毎日顔を合わせていたのが、職場が変わるとばったりと縁が切れてしまう。組織で働く上でよくあることだ。よほど気の合う人であれば、辞めてしばらくも連絡を...
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学生寮「HAKUSAN HOUSE」

先日学生寮を見に行く機会がありました。自身も学生寮でしたが、全然違いますね、最近の学生寮は。こちらの「HAKUSAN HOUSE」は、日本国内はもちろん、各国からの留学生を対象にした学生寮で、8F建て。部屋数は、60以上。 共...
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モノクロームのひかりの声

富士フィルムが白黒フィルムの生産を今年10月で中止するという。他メーカーではまだ生産は継続されているから、完全になくなるというわけではないが、いずれその日は避けられないだろう。緑色パッッケージのネオパン、ブローニ版はワンロールで12カット。...
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奇跡とともにある罠

行きつけの美術館がある。二ヶ月か三ヶ月の間に一度は訪れるから、必然同じ企画展が催されているが二度目だからと寄らないこともない。坂倉新平、原田直次郎、砂澤ビッキ、萬鐵五郎の時もそうだった。展示されている絵や彫刻は、時には貸し出される条件で期間...
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山手線、消える中吊り広告

山手線が新型車両になったのも記憶に新しいですが、先日初めて乗りました。新しい電車はどこもかしこもきれいで、乗っていて気持ち良いですね。色も鮮やかです。 そして私が一番魅力的に感じたのは、荷台の上の、この「デジタ...
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正直な家づくり

三軒茶屋駅前の高層ビル、キャロットタワーの3階に世田谷パブリックシターはある。狂言師の野村萬斎氏が2002年より芸術監督を務めるこの劇場は、今季開場二十周年プログラムとして、井上ひさし氏が遺した戯曲「シャンハイムーン」を主催する。古典芸能で...
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