こんにちは!
藤沢支店設計課の荻野です。
「藤沢の家」が完成してきました。
お施主様は私の大学時代の友人でこの建物の構造設計をしています。
いろいろと試行錯誤して、ついに、ここまでやってきました。
敷地は母屋の敷地を分割し、母屋の隣に建っています。
母屋との連続性や母屋との時間を共有しながら暮らせる住まいを目指しました。
とても魅力ある建物になりましたので少しご紹介したいと思います。
まずは、屋根・外壁。
大きな薄い屋根が建物全体を覆っています。一番跳ねだしたところは1.8m。頬杖で支え、この跳ねだしが実現しました。
また、切妻の屋根は母屋と合せ、敷地+建物の一体感を高めています。
外壁はシルバーのガルスパンを使い、母屋の主張する赤色を受け入れてくれます。
車庫。
モルタルで仕上げられた空間に光が差し込みとてもキレイな空間となりました。
静かで落ち着く空間となっています。
玄関。
木貼りの玄関が優しく出迎えてくれます。
大工の腕が光る仕上がりになりました。
木は経年変化し、徐々にシルバー色(グレイ色)に変化します。
3種類の外壁が時間によって一つにまとまっていく姿が楽しみです。
内部。
主な居室は2階にあり、一つの空間となっています。
子供がまだ小さいので部屋を区切る必要性がありません。
子供が大きくなれば、梁に埋め込んだカーテンレールにカーテンをつけ、ゆるやかに空間を区切っていきます。
ライフスタイルに合わせ、可変性がある空間を目指しました。
最後に、母屋とのつながり。
玄関ホールから直接母屋へ行く道をつくり、4世代の交流が生まれるスペースをつくりました。
(4世代:祖父母、父母、お施主様夫婦、子供)
基礎一体のべンチに座りながら会話する日が待ち遠しいです。
母屋は数十年後解体され、建て替わる時期がくると思います。
その時はこの建物が母屋となり、新しいつながりをつくっていくでしょう。