今年のゴールデンウィークは、最大で10連休の方、カレンダー通り「2」とか「6」とか微妙な出勤日がある方、いろいろでしょうか。藤沢ショールームは、5月3日~5日までお休みとなりますが、世田谷ショールームのギャラリーでは5月2日から2つの企画展が同時に開催しています。もちろんゴールデンウィークも開催しています。
これは、1Fの展示室で開催中の「明治・大正の木彫と蒔絵」展で展示中の作品の一つ、相川松濤 作「老松静波硯箱」です。横から見ると松の木がギリギリの接点でつながっているのがわかるでしょうか?一枚の木から、この松を彫るのにいったいどのくらいの歳月と鍛錬が必要なのか・・・。そしてこの硯箱がすごいのは、蓋との部分と硯の部分両方に装飾が施されていて、そのそれぞれの装飾が、ぶつからないようにしっかりと閉まるように彫られているんです。
他にも万博で出品された木彫や、美しい蒔絵など数多く展示されています。「すごいな~どうやってつくってるんだろうう」と思ってしまう作品ばかりです。
そしてこちらは2日からスタートする「藪明山(やぶめいざん)」展で展示される作品の1つ、「桜風俗紋」丸皿の拡大写真です。よく見てくださいこの緻密な絵付け。お皿自体のサイズが、21.0cmですので、ちょうどA4用紙の短いほうぐらいです。その中に、この絵が描かれているのです。細かい!!といってもこの21cmは藪明山の中でもサイズが大きいほうかもしれません。
こちらの「花尽くし花瓶」、高さ何センチだと思いますか?なんと9.6cmです。私の手のひらより小さい。
そこにびっしりと、花です。息を飲む細かさ。どちらの企画展も驚きに満ちています。そしてなんと無料で観覧できます。これは必見。ぜひ世田谷美術館ギャラリーで、明治の技巧をご堪能ください。
世田谷ショールーム 平成記念美術館 ギャラリー
休館日:日曜日
10:00~18:00 観覧無料
会場:東京都世田谷区桜3-25-4
TEL:03-3426-1103
ギャラリーのサイト