スキップフロアのある平屋⑨「設計士に聞く外観デザイン」

スキップフロアのある平屋の設計ポイントを、設計士の声を交えながら紹介しています。スキップフロアのある平屋は、クリーニングが終わりました。

お施主様からは、外観に関して大きなデザインの要望はなかったようで、当初設計士は、塗り壁を提案していました。その際お施主様から「メンテナンス性のよい外壁がいいな」というご要望があり、サイディングを採用。外壁の色を明るく（白系）するか、暗くするか（グレー・ネイビー）を両方提案し、お施主様に選んでもらったそうです。当初検討していた外観パースはこちら。

白い塗り壁の場合。

南東からみたイメージ。白い塗り壁の外壁に、軒天をブラックに。

こちらのパースは色だけでなく、玄関も少し違います。３枚のガラス框戸も提案。

形は同じでも、色や玄関の違いで印象はだいぶ変わります。これは迷いますね、でも楽しそう。

そしてお施主様が選ばれた外壁の色は、濃紺。明るい日差しの時は青みが強く、曇りの時には黒にも見えて、とてもかっこいいです。

Q.設計担当の山田さん、デザインのポイントを教えてください。

「スキップフロアの床段差がある２つのボリュームにそれぞれ別の屋根を掛け、外観上のアクセントとしています。 特に母屋側のファサードがメインなので、玄関部分を凹ませることによる凹凸感　+　玄関庇による陰影　+　伸びやかな片流れ屋根で表情を出しています。 ネイビーの縦ストライプサイディングと木目の軒天、レッドシダーの玄関ドアの対比もポイントです。」

なるほどやはり～設計士の言葉は違いますね。

リビングのコーナー窓を外から見るとこんな感じ。外壁に合わせて黒いサッシです。ガラスはペアガラスで、高断熱仕様。

あると便利です。外水栓。

玄関ドアは製作の引き戸。既製品を使わずに、外観のデザインに合わせてドアも製作することで、より魅力的な外観に。どこにもないオンリーワンのドアで住まいへの愛着がさらにより強く・・・。自由設計の魅力ですね。開閉もスムーズでした。次回もお楽しみに。