こんまりさんの「人生がときめく 片づけの魔法」によれば、本は捨てられないものベスト3に入るそうです。本を整理するときは、一度床に全部並べる。そして手にとって「ときめく」ものだけを残す。これがこんまり流片づけの極意です。その時に中を開いてはだめ。読み始めると判断が鈍るようです。
さてこちらは北鎌倉の家、2階にあるファミリ―ライブラリー。廊下のすぐ脇にあるこの本棚は、オーナー様のご要望で実現したもの。家族みんなの本が入り混じる本棚を希望されていたというオーナー様。『大人の本にも、子供の手が届くかなと思って』というオーナー様の言葉が、設計する際のインスピレーションになったそうです。
思い返してみれば、本棚に並ぶ両親の本に、少なからず影響を受けていたような気がします。特にハードカバーの大型本。そして大人になった今は子供たちの読む絵本から学ぶことも多い気がします。いもとようこさんの「てぶくろ」などは、本当に素晴らしい絵本だなと思います。そう考えると、ファミリーライブラリーってとっても大切かもしれません。施工は日比野大工。とてもきれいな仕上がりです。
こちらは、群馬県太田市にある図書館。「太田市美術館・図書館」です。施設がぐるぐると回廊でつながっています。大人向けの本を読んでいたはずが、気づくと子供の絵本コーナーに。
読む気のなかった本を、思わず手に取ってしまうディスプレイの仕方もとても参考になります。つい手に取ってしまうというのはとても大切な気がします。ところどころにソファや座れる場所があるのも◎。
北鎌倉の家のファミリーライブラリーは、廊下に面していて、寝る前に、今晩は、どの本を読もうかなと、なにげなく選ぶのことができそうです。いったいどんなときめき本が並ぶのか・・・。楽しみですね。