片瀬海岸の家には、いくつものアンティークのドアや、欄間が入る予定です。今日は、それらを購入した古福庵さんの加工場で、実際に使用するドアと、欄間の寸法と加工について打ち合わせです。現場監督の髙橋と、藤沢ショールームから便利な圏央道を通ってあきる野市の山奥まで。
オーナー様が選ばれたドアと欄間がいっぱい並んでいました。
こちらは古福庵の、二宮さん。
アンティーク建具を新しい住まいに取り付けるために、一緒に寸法を確認していきます。寸法の合わないものは、古福庵の職人さんが、切ったり、削ったりして今の住まいに合うように形を整えていきます。昔の家と今の家はサイズも違うので、なかなか大変な作業です。
実はこちらも・・・と見せてくれた重そうな扉。こちらは1200mmあったそうですが、800㎜にカットしてこの形になっているそうです。これが何枚もあると思うと、大変な作業です。100年以上も前の建具です。出来るだけ元の材を活かして蘇らせるんだそう。
ドアの取っ手も、位置が低かったり、金具が合うものがなかったり、向きが逆だったりするときは、取っ手の位置を変え、金具を変えたりします。今回も取っ手を検討するドアがあり、一度持ち帰って、取っ手の材料を設計士に相談することになりました。取っ手も重要な細部ですのでどんなものが選ばれるのか乞うご期待。
そしてこちらの職人さんが、まさしく取っ手交換の真っ最中。古い取っ手を外して、あたらしい金具を入れらるように調節していました。
新たに真鍮の取っ手を取り付けるそうです。
大学の研究で古民家を研究している間に、古建具に興味を抱き、古福庵に入社したという二宮さん。当時古福庵で、新卒採用などなかったそうですが、熱意を伝え採用となったそうです。それから12年ずっと、希少なアンティーク建具を蘇らせているそう。一点ものの建具を扱うのは神経が磨り減ることもあるそう。言葉の節々からアンティーク建具への情熱が垣間見れました。
帰りの車で、現場監督の髙橋と大絶賛し合った、ジーンズに足袋のコーディネート。「やっぱあの辺に職人が出てたよね、かっこいい」と。ジーンズに足袋です。
こちらはアンティークの欄間。2階に設置予定です。
スケールさばきが見事でした。シュっ!シュシュシュっ!
今回は、加工場へお邪魔させていただきましたが、古福庵のSHOPでは、とてもすてきな時代家具を見て購入することができます。ぜひ一度足を運んでみてください。片瀬海岸の家へこれらのアンティーク建具が取り付けられるのはもう少し先。ブログで様子をお知らせしていきますので、せひお見逃しなく。