「鉛筆100円ですよ!高くないっすか!?」と原田大工。いや高くないんじゃない。と賛同しない私との会話は平行線です。こちら、原田大工の愛用の鉛筆。現場はだいたいこれ、いつもこれ。だそうです。しかも「2H」がいいらしいです。でもこの日は「H」でしたし、しかもそのことに気づいてなかったですし、ただただ、怪しい鉛筆へのこだわり。
たとえばね・・・と、線を引く原田大工。ほら?と。何がほらなのかよくわからない。
だから~と、鉛筆で引いた2本の線。さしがねのあて方なのか、鉛筆の削り具合なのか、筆圧なのか、微妙に太さが違います。この線、どちらも1mmもありません。そしてその線のどこを切るかで仕上がりが全然違う!というのです。
そして、その鉛筆のラインのそれぞれの場所に名前があると。「墨残し」・「墨半」・「墨消し」。1mm以下の世界です。それは鉛筆にもこだわりますね。鎌倉の家の現場内でも、職人によって、鉛筆の硬さが違うらしいです。そういえば先日、デザイン部でも、キーボードの矢印の、1矢印の移動距離を、何ミリ設定しているかで話題になりましたが、人それぞれ設定が異なり、そんなこだわりに似ているかもしれません。人のパソコンで仕事をしたときのやりにくさときたらもう・・・。鉛筆へのこだわり、納得です。
鎌倉の家 記事まとめ
神奈川県鎌倉市
大工ブログで更新中の「鎌倉の家」。施工を手掛ける大工さんとはまた異なる視点でレポートします。
「鎌倉の家」記事一覧