今年もやってまいりました、この季節。平成建設でも、2点応募していました。そしてその結果、どちらもグッドデザイン賞受賞!ありがとうございます!では、さっそく紹介していきましょう。
1つめ、「七曲」。ななきょく?ななまがり?いいえ、「NANAWADA ななわだ」です。ぐねぐね曲がる木製手すりです。平成建設のアトリエ内には実際に施工された「七曲」が。美しく曲がる手すり、階段のUカーブのところは特に、すごい動きをしています。
このカーブどうやって作っているのか・・・、しなやかで、心地よいカーブ。
握った感じも木のやわらさを感じられて心地良いです。アトリエの空間にも違和感なく存在しています。
こちら櫻井大工が、「七曲」を制作しているところの様子です。薄くスライスされた木材を、何層にも重ね合わせて、まげて、止める。カーブの型づくりもなかなか大変そうです。いやはやグッドデザイン!
2つめは、「不燃材への漆塗技術」。なんだかディフィカルトな響きのタイトルですが、ざっくり言うと、コンクリート(やケイカル板など)に漆を塗る技術です。漆をコンクリートに塗ること自体が難しいのですが、今回それを成功させ、意匠として漆を取り入れられるようになりました。漆の新しい試み、活用法を見出しています。
コンクリートに漆を塗ったキッチン。漆の持つ独特な表情とコンクリートの無機質な表情が融合しています。
こちらは、漆塗りを施したコンクリート製の柱。手法によって、様々な色や模様、赤や、黒、その他いろいろな表情を持たせることができます。衰退しつつある漆の文化を、新しいカタチで再生するまさに、グッドデザイン!
この2つの受賞作品には、2人の職人が携わっています。大工です。家づくりをするなかで培ってきた知識や技術を活かし、それぞれの得意分野で新しいものづくりに挑戦する。その努力と、精神。彼らのDAIKU MINDこそ、グッドデザイン。そう思います。11月に開催されるグッドデザイン賞受賞展が今から楽しみです。もちろん「七曲」・「不燃材への漆塗技術」も展示されます。乞うご期待。詳しくは、こちらから。