国立博物館内の緑屋根の建物。「表慶館」です。建築家ジョサイア・コンドルの弟子、宮廷建築家、片山東熊の設計です。建築の歴史も気になるところですが、現在「フランス 人間国宝展」が開催中です。
日本で巻き起こった、印象派ブーム。日本人は印象派が大好きなんて記事も見たことがあります。私ももちろん印象派が好きで、箱根のポーラ美術館は、とりわけ人気が高いであろうモネの「睡蓮」や、「ノートルダム寺院」など印象派の絵画が所蔵されており、フラッと行けるのでお気に入りです。しかし最近、世田谷支店にあるギャラリーで開催される様々な作品を見るうちに、「工芸」の楽しさも少しずつ感じるようになりました。以前だったらこういった工芸展は、リーフレットすら手に取らなかったかもしれませんが、今は、工芸の技巧を間近で見たいと、進んで工芸展も見るようになりました。
緑の屋根の下はこのようになっていました。ドームの周りの廊下は、美しいヘリンボーンの床です。丸くするって高度なのでしょうか?ヘリンボーンってどの時代でも素敵ですね。手がコンドルからでしょうか・・・。
さて、気を取り直して、展示ですが、「トレビアン」です。作品ももちろん、作品を取り巻く環境、展示台や、照明、一つひとつの作品をより盛り立てる展示手法だったようにおもいます。そういったものが見終わった後の余韻をとても心地よいものにしてくれます。フランスの人間国宝は、意外なことに、日本の「人間国宝」(重要無形文化財保持者)にならって1994年「メートル・ダール」という称号がつくられたそうで、まだ13名しかいないそうです。どの作品も美しいものでした。ぜひ足を運んでみてください。そしてもう一つ、見逃せないのが、世田谷ショールームで開催中の工芸4人展です。
現在ギャラリーでは、東京藝大工芸科4人の教授による工芸展を開催中です。本日もご来館ありがとうございます。
こちらは、彫金、岩田広己氏の作品。模様がとても美しいです。
鋳金、谷岡靖則氏の作品。
こちらは、漆芸、青木宏憧氏の作品。
トゲトゲ。このオブジェは、何本のトゲトゲで支えているのでしょうか。軽いのでしょうか。
トゲトゲしています。すごく気になります。その隣のカタツムリの作品も、とても気になります。
こちらは陶芸、三上亮氏の作品です。
工芸4人展は、10月9日(月・祝)まで。工芸界の精鋭4人の作品をぜひご覧ください。観覧は無料です。
「ケロ!」背中に強い視線を感じました。こちらを見つめていたのは、かえるくんです。口を一文字に閉じています。この口を開けると、いろいろあるみたいですので、是非ギャラリーでご覧ください。