冒頭の写真は平成建設が手掛けた賃貸マンションのある一室の写真です。なんでもないクローゼット扉とスイッチプレートですが、窓から斜めに差し込んでくる自然光に照らされて緩やかな時間が流れています。ドラマチックでもなんでもない日常のワンシーンに住まい手のかけがえのない生活が確かにそこにあるのだという手応えを感じながら、今日も私たち平成建設スタッフは業務に勤しんでおります!
それでは今日のお気に入りの紹介は「散歩道」です。
平成建設は新築の住宅やマンションだけでなくクリニックやもちろん住まいのリフォームも手掛けています。先週七里ガ浜で建設中のリフォーム案件の社内検査があり、その道中なのでふらりと散歩という訳ではないですが、、とても素敵なプロムナードにたまたま出会うことができました。
写真ではちょっと分かりにくいですが、少し山に向かって登り勾配がついています。床の舗装がコンクリート平板であるので分かりますが車が入ってこない遊歩道になっています。道幅は6~7mほどですが、緑地ゾーンがそのうち2~3mほど両脇にあって残り4mほどの余白がゆるりと蛇行しながら200mほど続いています。さまざまな種類の樹木が高さもまばらにあってそれぞれに近隣の方々によるものなのか手製の木の札で樹種名が記されており、それらを眺めて歩くだけでも楽し気にさせられます。道の先をずっと見通すと樹木の光と影が交互に道に落ち、葉叢の覆いがトンネル状に光の彼方に向けてパースペクティブを形成しています。
道の両側の緑地帯に面して閑静な住宅が立ち並んでおり、おそらく車の出入りが敷地の反対側にあるはずですが、インターホンやポストは遊歩道側にあるのでこちらがメインのアプローチなのでしょう。手前に立派な樹があるだけで建物も引き立ちますね。
中には庭先をオープンにしてカフェを営まれているところもあり、緑地帯との地続き感がとても好印象でした。境界線を明快に区切らないのは防犯的な面で不安に感じられるかもしれませんが、かえって死角ができないのでよいという考えもあるかもしれません。何より敷地が広々とし家のたたずまいにもゆとりが感じらます。
リフォーム現場の社内検査を終え、帰り道も同じ通りを逆方向に辿りました。行きとは逆に海への下り勾配になります。桜の大木のシルエットの連なりが夕空に浮かび、その先には水平線を僅かに覗くことができます。公園に面する辺りでは子供たちが通りを縦横に駆け回り、お散歩デビューしたばかりの子犬が先輩犬に声かけられていたり・・束の間の体験でしたが住まいをより魅力的にする秘訣をたくさん学べた気がします。