基礎のお話 | 藤沢SHOWROOM通信 -平成建設藤沢支店ブログ-
平成建設の現場

基礎のお話

こんにちは。藤沢支店の蜷川です。
私事ですが、昨日の2月7日は蜷川家の6回目の結婚記念日でした。
ケーキを夜に食べてしまい、相変わらずダイエットが進んでおりません。

 

 

さて、話はガラッと変わりますが、先日見学会を予定している海老名市の現場を見に行ってきました。
現場は建て方が終わり、外壁の下地を施工している状況です。

 

 

この現場の監督兼任大工の大山大工が「現場の顔」である外部足場のメッシュに平成建設の看板シートを取り付けていました。
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寒い中、ご苦労様です。

 

 

また、建物の中に入り奥の方へ行ってみると…
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渡邊大工が外部足場で作業をしています。

 

 

この後の工程として、柱や梁など基礎の上にある木部に防蟻処理をし、屋根の通気を確保し、床など各所の下地を作って、断熱のウレタンフォームの吹付へと作業は続きます。
平成建設では、ウレタン吹付の後に「構造見学会」というものを開催させていただき、建物の構造をお客様に実際に見て体感していただくイベントを開催しております。
ですが、「構造見学会」でどこをどのように見たらいいの?と思う人が多いと思います。
そこで!
今日は僕が見ていただきたいポイントを皆様にこっそりお伝えしたいと思います。
木工事がまだまだ序盤なので基礎のポイントをお伝えいたします。

 

 

その1 外部の立ち上がり部分
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平成建設の基礎の特徴は、「ベタ基礎の一体打ち」を採用しております。
「ベタ基礎の一体打ち」って何?と思われる方がほとんどだと思います。
一般的な住宅の基礎では、“布基礎”と呼ばれる立ち上がり部がT字を逆にした断面の鉄筋コンクリートが連続して続く形状のものと、“ベタ基礎”と呼ばれる立ち上がり部と基礎全面のスラブ(床)が一体になっている形状のものの二種類に分けられます。
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それでは“一体打ち”とは?ということですが、一般的にベタ基礎はスラブ部のコンクリートを打設し、固まった後に立ち上がり部のコンクリートを打設します。この方法でも鉄筋コンクリートとして強度に関しては全く問題はありません。ただ同じ品質のコンクリートでも2回に分けて打設しますので、コンクリート同士の打継部に隙間ができてしまう可能性があります。
“一体打ち”は、コンクリートが固まりきる前に立ち上がり部を打設しますので、打設の回数は1回で済みます。コンクリートが一体で打てるので当然隙間ができるリスクは回避できるのです。

 

 

その2 基礎コンクリート表面
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コンクリートは気泡がない密実なものが強いとされています。
コンクリートを打設する際、バイブレーターという工具で振動させながらコンクリート内部の気泡を抜くという作業を行います。
バイブレーターのかけ方が甘いとコンクリートが入っていない空洞ができてしまったりします。
だからと言ってかけすぎてしまっても気泡が集まってしまい大きな気泡ができてしまいます。
また季節や気温、またコンクリートの固さによってバイブレーターのかけ具合も変わってきます。
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写真中央の若かりし頃の僕が持っているのがバイブレーターです。
一見シンプルな作業に見えますが、コンクリートと会話しながら施工します。
いかにきれいに気泡のないコンクリートを打設するのかも職人の腕の見せ所です。

 

 

その3 基礎コンクリート天端
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基礎と土台の間に何か黒い板状のものがはさまっています。
これを基礎パッキンと呼び、土台と基礎の縁を切り、互いに湿気の行き来をできなくすることで、建物の耐久性を向上させるという意味合いで取り付けています。
一般的には20mm程の厚みで通気の役割も担っているこの「基礎パッキン」ですが、平成建設では4mmの厚さの「気密パッキン」というものを採用しております。
「気密パッキン」という名前の通り基礎内部の“気密性”を上げるものです。
平成建設では基礎内部を居室空間と同様の環境に保つために、24時間換気システムによりしっかりと換気しているので気密パッキンを採用しております。
また、コンクリートの天端(上端)はレベラーという非常に流動性の高いモルタルで施工します。
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これまた若かりし頃の僕がオレンジ色のバケツで流し込んでいます。
平成建設の多能工はコンクリート天端の施工誤差0mmを目標にやっており、どの現場±1mm以内の精度で施工しております。
施工の誤差が少ないと、次に仕事を行う大工も非常に作業がやりやすくなります。
多能工と大工の見事なバトンリレーで、気密性の高い家づくりができてます。

 

 

ちょっとマニアックな基礎コンクリートと構造のお話でした。

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海老名市の平屋 構造見学会

2016年2月13日(土)14日(日)予約制
在来工法による平屋の施工状況をご覧いただけます。ご予約は、お電話(tel.0120-998-522)または、ご予約フォームより。
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